2013年12月23日月曜日

自然にからだが歌い出す

ピアノは上から下へ下げて弾いていくというイメージが強いのですが
実は、上がりながら弾いていくと音がフワッとキレイに響いていきます。

カツンカツンに次々と音を弾くと
どうしても詰まっていってしまい
音の満員電車という感じでしょうか・・・

う~ん音は沢山聴いたけど、何だったんだろう?
ということにもなりかねません。

弾き心地が良くなくて、体が固まってしまうんです。
という方がいました。
脇に腕が付いていて肘から先だけで弾いてらっしゃいました。

「音が硬い」という悩みも抱えてらっしゃいました。

ピアノは、指だけでは弾かないこと
手首や肘、肩、肩甲骨まで、全て動かしていること
を説明して
1つ1つのテクニックを取り出して練習してみました。

譜読みはすぐに出来てしまう方ですが
あえて片手ずつ練習してもらいました。
その方が、目が届くし、自分が改めてどうやって弾いているかに
注目して欲しかったからです。

3回目のレッスンの始まりに「練習しててくださいね。」と
わたしは席を外し用を済ませ戻ってきました。

さぁ、レッスンを始めようとピアノを弾かれている姿を見たら
体験レッスンでは、微動だにしなかった生徒さんの体が
メロディのフレーズと共に自然に動いているではないですか!!

しばらく、それを幸せな気持ちで眺めておりました。

そうだよね、音楽の呼吸と共に自然に体も歌いだすんだよね。

生徒さんが間違いなく良い方向に歩き出していること
その体の動きや音に解放感が感じられ
弾き方だけでこんなに変わってしまうものかと
改めてピアノ奏法の深さを思い知らされました。

これからは、伸び伸びと心地よく
ピアノを楽しまれるんだろうなぁと、とても楽しみです。