2012年8月25日土曜日

ドビュッシー、音楽と美術展へ行って来ました♪

今年は、ドビュッシーの生誕150周年です^^
来月の発表会でも、ドビュッシーコーナーを企画しているので
ネタ集め!?も含めて
お友達と行って参りました!

外は相変わらず暑いので、
ビルの中の美術館はヒンヤリと涼しく別世界でした。

絵を見ながら進んでいくと
ドビュッシーのピアノ曲が丁度心地よい音量で
流れている部屋があり
小さな川が、すう~っと横切っていくような
そんな気持ちになりました。

印象派、象徴派と呼ばれる絵画と
彫刻、陶器、ドビュッシーが持っていた小物なども
展示されていて
ジャポニスムの影響も受けているドビュッシーなので
北斎や広重の浮世絵もあり
盛りだくさんな内容で楽しめました。

ドビュッシーは、とても好きな作曲家で
独特の世界に引き込まれ、その世界を楽しませてくれます。
あのハーモニーをじゃーんと弾いただけで
もう、トリップできるのです♪

光や水、そして色彩など、揺らめくものが
身体の中に流れてきて
「アラベスク」など弾いているだけで
涼しくなるのですよね。
夏にはオススメです。

この時代の絵画はやはり、柔らかく色彩豊かで
自由な雰囲気が良いな~と思いました。
ホッとします。
喜びとともにフヮ~と広がる感じ
観ていて楽しかったです。

カミーユ・クローデルの作品やガレの花瓶も観れて
嬉しかったです。

カミーユ・クローデルの「ワルツ」という男女二人が
踊っている作品はドビュッシーが側に置いていたようです。
この作品からも、たくさんのインスピレーションを受けたんだろうな~
と思いました。

直筆の楽譜も展示されており、ドビュッシーっぽい細やかさ
几帳面な性格がうかがえます。
ドビュッシーは音楽表現の指示も細かく楽譜に書き込みます。
それがまたよく考えられているのですけど。。。

「子供の領分」の楽譜の表紙が可愛かったな♪
シュウシュウ(ドビュッシーの娘)が大事にしてたという
ジャンボという象の絵が描かれていました。

ドビュッシーは印象派と一括りにされるのを嫌っていたようです。
確かに1つの言葉でくくれるほど、狭い世界ではないですものね。
わたしも、もっと、ドビュッシーの音楽の世界に触れたいなぁとおもいました。

モネの睡蓮の絵も飾られていましたが
美術館を出た後は、足を伸ばして上野の不忍池へ
蓮の花を見に行きました。

「見ごろじゃあないかしら?」とお友達と行ったのですが
まだ、蕾がすこーし膨らんだところ。
でも、その様子が中華街で売っている桃まんじゅうにそっくりで!
とても可愛く♪

「桃饅頭食べたいなぁ~」と今度は中華街に行きたくなったのでした^^

2012年8月15日水曜日

タッチポイント

ピアノは鍵盤を動かすことが出来れば音が鳴ります。

簡単に音は鳴ってしまうので
どんな指の状態でも、一応音は出ます。

でも、その曲に合った音色、弾きやすさ、
鍵盤と繋がってる感覚、安定感を求めていくと

指先のどこで鍵盤と繋がっていくか?が
大事なポイントになります。

指先部分でも、微妙にすこしずれても
感覚が違います。

触覚というものを使っていくのですが
やはり、指先の先端部分が
一番、触覚が優れています。

よく生徒さんに
「こちょこちょする時の指の形をしてみて」というのですが
(こちょこちょというのは、くすぐるということですね^^)

みんな指先に集中して、ちょっと身構えるような感じになります。
形だけでなく、指先の神経を研ぎ澄ましています。

この部分をタッチポイントと呼んでいます。
樹原涼子先生のピアノランドシリーズ「たのしいテクニック」の中に
詳しい説明も載っています。

ここを意識するために、指の体操のようなものをやります。


写真のように、自分の指先を1本ずつ合わせて
アーチ型になるようにします。
この時、指の関節が弱いと、ぐにゃっとなったりもします。
なるべく形が整うといいですね。

そして、誰かの指と片手ずつ押し合いっこもしてみます。
相手が右手で自分は左手というようには、なってしまいますが
指先に集中して、ゲーム感覚で遊びながらやります。

このようにして、指先の感覚を取り戻していき
タッチポイントで弾いていくことで
安定感もあるし、音も鳴るし
速いトリルなんかも、弾きやすくなったりします。

指を伸ばしてペタペタ弾いてしまうと
速い動きはもちろん出来ないし
音もギュッとした濁点がついたような音に聴こえてしまいます。

日常生活では、ほとんど使わない部分だったり
手首を高く保ったり、あるいは脱力して弾いたり

たくさんの奏法があり
身に付くまでは、時間がかかりますが
そちらの方向に進んでいくよ~という確かな意識があれば
間違いなく進歩していきます。

タッチポイントで弾いていくと
指先のお肉が増えていきます。
指先を揃えて見てみると、ポコッと丸くなっています。

エレクトーンの先生と比べたことがありますが
やっぱり、ピアノの先生の方が
お肉がたくさん付いていました。

なので、カパカパの軽い鍵盤の電子ピアノですと
なかなか、タッチポイントを習得するのは
むずかしいかな~と思います。

ピアノは音を作っていくことを要求されるので
無意識に音が鳴ってしまうようでは、練習にならないのです。

住宅事情もあり電子ピアノを使用される方も多いのですが
出来たら鍵盤のことを気にかけられると良いと思います。

タッチポイントは指先の本当にささやかな部分なのですが
たくさんの音色を作り出す源なのですね。

2012年8月3日金曜日

本当の表現

お友達が出展している書道展へいってきました♪
彼女の先生は武田双雲先生
1年半程前に横浜の赤レンガ倉庫で開催された生徒展へ行き
生徒さんそれぞれの自由な表現と伝える力に
感銘を受けました。

今回もとても楽しみな気持ちでワクワクしてました^^

会場に着いて、1つ1つ作品を見ていきます。
サイコロ型のオブジェに貼り付けられた作品
発想が斬新です。

わたしの作品の上にあの人の作品がくっついてる^^
でも、それぞれ異なる輝きを放っています。

小さな子供達の作品が本当に素晴らしく
彼ら一人一人の内側から、間違いなく出てきたものだなぁと
いつも感じます。

子供の世界はなんて豊かなんでしょう。

それを表現できる技術の指導と引き出す力を
持っている双雲先生。
う~ん、すごいなぁと思います。

お友達の作品は
迫力を持ってわたしに訴えかけてきました。
表面的なキレイごとじゃない
人間の深い部分、誰しも持っている心の叫び

ほとんどの人がフタをしてしまうことを
しっかりと真正面から見つめ
それを書という形で表現し、皆の前に差し出す

どんな表現でも、基本中の基本なのですが
見映えや形に捉われて、見失いがちな
危ういものでもあります。

そこをど~んと見せてくれて
それがお友達の彼女だったことが嬉しく誇らしかったです。

本当にありがとう。

会期は8/1~8/5までで
残りわずかな時間ではありますが
ピンとこられた方は足を運んでみてください。→☆こちら

この日は花火大会で
みなとみらいは昼間から混雑していたのですが
丁度、帰宅したと同時に
ドン、ドンという音と花火が始まり
山の上の我が家では、鑑賞することができました。

彼女の書にたくさんのはなまるがついた気がして
わたしの心もスカッととてもいい気分でした。