2012年7月21日土曜日

Pピアノ(弱く)の音を出すために

アキピアノ教本には、
1巻ごとに必ず連弾の課題があり
メロディのプリモ、伴奏のセコンドをそれぞれ体験します。

今日、来てくださった生徒さんは
セコンドの仕上げ段階でした。
間違えなく通して弾けるようになり
それでは・・・と質問しました。

「プリモとセコンドとどちらが、よく聴こえた方がいい?」

「メロディ!」

そーです、そーです。
ということは、セコンドは伴奏だから
Pピアノ(弱く)で弾いてみよう!
ということになりました。

小さな音は鍵盤の側から
ゆっくりと柔らかいタッチで弾いていきます。

習い始めの頃は、
とにかく音をしっかりと出すこと
指を振り下げて弾くことで
弾いた!という感覚を感じているところもあるので
ワンランク上のテクニックです。

生徒さんの手の甲で
Pピアノ(弱く)のタッチでわたしが指を動かし
肌で感じて貰いました。

指の上げ下げが、スローモーションのように
ゆっくりと動き
ふわっと着地する感じです。

まず、右手だけ取り出して
ゆっくりと弾いてみました。

とってもうまくいきました。
初めてで、こんなにうまくいくなんてスゴイネ!
と褒めました。

わたしは、なかなかこのテクニックが苦手だったので・・・
びっくりしました。

小さな生徒さんのほうが、柔軟なのかもしれません^^

「ぽかぽかおひさま」というタイトルの通り
やさしい雰囲気が伴奏にも表れて^^
わたしがプリモを弾き、一緒に合わせてみました。

ピアノは音量の調節があるわけでなく
コンセントに入れるコードも付いてないでしょ?
電気で音を出してないから、
その替わりに自分の指で音を作るんだよ、とお話しました。

いまの子供達にとっては、新鮮なことなのかもしれません。
何でも、スイッチとコンセントですから・・・

難しいことではありますが、
自分の指で作る音だからこそ
可能性も広がり
楽しみ、喜びもひとしおなのだと思います。

2012年7月11日水曜日

本番ではただゴールを目指す

ホールでの本番を控えた生徒さんとレッスンをしました♪

時間にすると4,5分の演奏だとしても
それにかける準備は入念にしなければなりません。

演奏自体のこともそうですし
普段と違う環境、楽器、洋服、靴・・・
本番は何が起こるかわからないので
本番通りに全てを試しておくと良いと思います。

もし、譜面を見て演奏するとしたら
ペラペラな紙のままにはせずに
出来たら黒の色画用紙を台紙として付けておくと
ピアノの色と同化して見た目も気にならないです。

空調の風などで、演奏中に譜面台から落ちてしまうという
アクシデントも実際あるようです。

クリアファイルなどに、譜面を入れて見る場合も
ステージのスポットライトがかなり明るいので
光が反射して譜面が見づらくなってしまうので
避けたほうが良いと思います。

当日、袖のある服を着るときも
ピアノを弾く時に邪魔になる場合もよくあるので
試された方がよいです。

ペダルを踏む場合は靴も重要になってきます。
女性の方だと、ヒールの高さ、つま先があまり長い靴は
ペダルに乗せにくいと思います。

靴の底が滑りやすいとペダルが踏みにくかったりするので
この辺もチェックされるといいと思います。

わたしは大学の実技試験の時に
靴底の音がペダルを踏むたびに
パンパン!!鳴ってしまい・・・
「良い革靴だったんじゃないの?」
と先生に嫌味を言われてしまいました^^;

このような音ももちろん、演奏を邪魔してしまうので
出来る限り気をつけたほうが良いですね^^

演奏のほうですが・・・
本番の日のために練習を重ね
指も慣れて
もう、大丈夫!!と思っていても
なかなか、予定通りにいきにくいのが本番です。

やるだけのことをやったら、本番ではとにかく
「ただ、ゴールを目指すこと」
を目標にされるとよいと思います。

普段は間違えたことがないところでも
ミスをしてしまう・・・
というのが本番です。

何があっても、どんな状態にあっても
ミスはすぐ忘れ
あとに弾く難しい部分の心配をしないで
ただただ、集中して最後までたどり着くように
あきらめないで先に進むこと。。
それしかないかなあと思います。

そして最後までしっかりと弾けたら
ご自分のことや、指、からだのことを
ちゃんと、誉めてあげてくださいね^^