音楽用語で「allargando(アラルガンド)」という用語があります。
意味は、幅広くゆるやかに、とか、だんだん遅くしながらだんだん強く
というものです。
生徒さんのレッスンで、この記号の説明をしていました。
わたしがメロディをドレミで
だんだん声を大きくちょっと、大げさにゆっくりとうたったら
「春日みたいだね!」
ハッ?カスガって何だろう???
「オードリーの春日ってさ、出てくる時に
ゆっくりえばりながら、 春日です! っていうじゃん」
と胸を張りながら腕を横に引くようにして歩いて
その様子を再現してくれました。
なるほど~まるで王様がうやうやしく出て来て威圧するような様子は
本当に、アラルガンドのイメージにピッタリ!!です。
子供の想像力はスゴイものです。
まさか、音楽用語をお笑いに例えるとは・・・
発想が素晴らしい!
そして、同じ曲の中に
スタッカートで軽やかな部分がありました。
「春日」で盛り上がったわたしたちは
「あ~もしかしてここは!」と
同時にピン!ときて
もちろん、「どーもどーも!」と
軽やかに出てくる若林さんのものまねもしてくれて
この曲は、オードリーの二人がいたね~と
思わぬ発見に楽しくレッスンできました♪
音楽表現は、演奏する人が
どう感じているのか?が重要なので
指先だけでなく
やはり、イメージが出来るのと出来ないでは
格段に違ってしまうのですよね。
自分で表現を明確に捉えてくれた生徒さんは
イキイキと演奏してくださり、
とっても楽しそうでした。
イメージも、外から押し付けられるものではなく
自分の中から、湧き出てくるもの
自分の感覚とピッタリくるものだと
うまく消化し、音にのせやすいと思います。
生徒さんの中から出てくる
無限のイメージの宝庫は
いつもわたしを驚かせ楽しませてくれます。