2013年1月16日水曜日

両手の合わせ方

ピアノが両手奏になって、難しくてやめました。
というかたは結構います。
両手奏は、最初の難関なのかもしれませんね。

両手奏の導入として、リズムだけを取り出して
両手のリズムを練習してもらい、
もう、大丈夫、と思っても
実際にピアノを弾く段階になると、
緊張もあると思うのですが、つまづいてしまうことも多いです。

「片手だけだったら、簡単なのに~」

何度このセリフを聞いたことでしょう^^
本当にね、なんで、ピアノは両手なんでしょうね?
楽器の王様と呼ばれ、ソロピアノでも
華麗な表現力のあるピアノですが

弾く方は、頭がこんがらがっちゃうほど
最初は、自分が何をやっているのか?
やろうとしているのか?
わからなくなるほどなんですよね。

いきなり、両手に挑戦するチャレンジャーさんも多くいますが
右手と左手を縦のラインで合わせようとするため
ブツブツと音楽が途切れ、途切れで
拍がとても目立って聞こえてしまったりします。

おすすめの方法は
まず、片手ずつ止まらないで弾けるように練習します。
長い曲の場合は1段ごととか、4小節、8小節ごとでも良いですね。
左は、伴奏になっていることが多いと思いますが
こちらも、長さや休符をきちんと数えながら弾きます。

次に、左手を弾きながら、右手のメロディを声で、ドレミ唱で歌います。
メロディが重音・和音のところは、一番上の音だけを唄っていきます。

ピアノは音域が広いので、声が出ないところもたくさんあると思いますが
音程をきちんと取れなくても構いません。
リズムはしっかりと取ります。
「音痴でもいいよー」
「お経みたいでも大丈夫」
とお話してます。
音程が1オクターブ上下しても唄いやすい方で構いません。

左手の伴奏を弾きながら、メロディをうたっていくと
この和音の時に、このメロディなんだな~とか
右と左のリズムがずれる感じを覚えられたり
右手を弾くのは難しくても、声で唄うのは簡単なので
両手奏の前に、この方法でやると
両手がすぐにできるようになります。

ただ、ただ、縦のラインで合わせていくより
横の流れや、コード進行が覚えられるので
音楽的でもあります。


楽譜に書き込んで、この順番でやってね、と言うのですが
もどかしいのかな~
一足飛びに「両手!!」のチャレンジャーさんが多いのですよね。

両手で弾くことは、見てるよりもやるほうが本当に大変なので
段階を踏んだほうが結局早いです。

指や手は、頭で考えるように、すぐには理解できません。
よく「手に脳みそないよね~?指に脳みそないよね~?」と言います^^
実際に動かしていくので、
トレーニング・その動きに慣れる時間・感覚が必要なのです。

なので、自分がスポーツチームの監督さんになったつもりで
指や手は選手達
ちゃんと、指令を丁寧に出していかないと、動けないんだよと
お話したりします。

ピアノの習い始めのころほど、この指令回路をしっかりと地道に
作っていくことが、大切だと思います。