2013年1月31日木曜日

幸せになるためのピアノ

ブログを始めて一年、マイペースではありますが、続けられたこと
いつも読んでくださる方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

このブログのタイトルを「幸せになるためのピアノ」としたのには
理由があります。

ショッキングなことではありますが、
ピアノとの関わりの中で、傷ついている人が
沢山居るということです。

以前のわたしもその中のひとりですが
何かを真剣に求めようとする時には
様々な形で壁にぶつかることがあると思うので
ピアノに限らず、どんなことにも当てはまると思います。

壁を乗り越えることは、大きな成長へと導くので
決して悪いことではないし
その過程で学ぶことも沢山あると思います。

けれども、乗り越え方、ちょっとしたサポートがあるのと無いのとは
方向性、進度、が、かなり違ってしまうこともあるのです。

「ピアノを弾く」ということは
からだを使っていき
「感覚」というとてもあやふやなものが奏法の軸となっていくので
なかなか、曲を聴くだけ、フォームを覚えるだけでは、
核となるところへはたどり着けないのです。

小さな頃から、様々な先生方に教えていただき
「こうした方がよい」とアドバイスは受けてきましたが
どうしたらそういう風に弾けるのか?という方法については
なかなか掴めないでいました。

自分なりに出した結論としては・・・
「先生たちは、みんな 手が大きいから弾けるんだ。
わたしは手が小さいから先生たちは私の手の扱い方を
想像できない。」

なので、わたしは自分なりに工夫して自分でやるしかない。
というものでした。

一人でやろうと決心したものの
今まで習ってきた方法しか、わたしは知らないのです。

結局、「根性」で反復練習に行き着くことになりました。
きっと、わたしは「頑張り」が足りなかったのだろう。
皆はきっと、もっと「頑張っている」はず。。。

ある程度のところまでは、うまくなるのですが
手が小さいのに無理していたので
とうとう手首を痛めてしまいました。

手を痛めているのに、ここでも、自分を責めるんですよね。
「何で、こんな弱い手なの!?」

わたしの例をあげましたが、
こんな例はザラだと思います。
子供だって、指や腕が痛くなるまで練習している子は
たくさん居ます。

宇治田先生と出会い、
やっと、「感覚」「脱力」の大切さをやり方も含めて
教えていただいて
本当に、目からウロコが沢山剥がれ落ちました。
まだ、日々、剥がれ落ち続けています。

ピアノがとてもポピュラーで
かつ、魅力的な楽器であるがゆえに
ピアノを弾こう!と思うかたはたくさんいるのですけれど

世間には「ピアノぐらい・・・」という見方もあるのかもしれませんし・・・

けれど、ピアノはとても難しい楽器なんですよね。
すでに、たくさん頑張っているのに、
「頑張りなさい」なんて、軽く言って欲しくないのです。



そして、レッスンでは、コワ~イ先生がピリピリして
横に座っているなんて・・・
もう、それだけで、からだがカチカチに緊張しちゃいますよね。
ピアノは気合で弾くものではありません。

今までの指導のあり方を含めて
ピアノレッスンには、見直すことが沢山あると思います。

ピアノとの関わりで、傷ついてしまった人達
傷ついてもそれでも、まだ、ピアノが大好きで
ピアノを愛している人達

大丈夫です。
ピアノとゆっくりと仲良くなりながら
そして、心地よく演奏できる日が必ず来ますよ!
と、お伝えしたいです。