2013年2月28日木曜日

家でのピアノの練習

様々なお稽古事がありますが、
ピアノの基本的なレッスンの形は
週に1度、先生と一緒にピアノレッスンをし
他の日は、自宅で練習するというものです。

自宅での練習の方が、圧倒的に時間が長いのです。
ということは、同じようにピアノレッスンに通っていても
自宅練習によって、大きな差が出てしまうということなのですね。

これを、まだ、小さな生徒さんに理解してもらうのには
なかなか大変です。
「おうちで練習してね。」だけでは
なんとな~く聞き逃してしまっていると思います。

だからといって、毎回、コワイ顔を作って
ピリピリムードでレッスンするのも
お互い辛いですよね。
からだの力も抜けてきませんし・・・

ピアノレッスンには、いそいそと通ってきてくれて
レッスン中もよくお話を聞いてくれ理解できる生徒さんでも
なかなか、自宅練習が苦手だったりします。

学校で、掛け算や割り算を習って
数字にも身近に接している時期
数の力を借りることにしました。

まず、ピアノのレッスンの時だけしか、
ピアノを練習していないとすると

30分レッスンの人は、30分×月4回のレッスンで120分
「120分は何時間?」と聞くと
「2時間」とすぐに答えられました。
「2時間というと、学校の時間割の2時間目くらいまでだよ。
1ヶ月にコレだけしか弾かないということ。」
と説明すると
ちょっと、ビックリしてます。

ピアノに来ない残りの6日
15分だけでも毎日練習する人は、
1ヶ月で、15分×30~1日=450分~465分

1日置きに30分練習する人は
30分×15日=450分

毎日30分練習する人は
30分×30~1日=900分~930分!!

さっきのレッスンだけの練習の人と比べると
差は歴然。

わたしも説明しながら、数字って説得力あるな~と
感心してしまいました。

「OOちゃん、おやつは毎日食べるの?」
「うん」
「おやつは忘れないんだ?」
「ウン!」
ハイ、わたしもおやつは忘れません^^

「じゃあ、おやつの前か後に練習するようにしようか?」
と毎日少しずつ練習すると決めた生徒さんに提案してみました。

もちろん、練習にかける時間だけでなく
内容も大切ですが、まずは、習慣をつけること。
ピアノの前に座ること
座って弾き始めれば、案外、夢中になって弾いてしまうものです。

ピアノを弾かないと、なんか、気持ち悪い感じがするな~
と思うくらいになると、習慣化したことになりますね。

ピアノが無い環境へ行くと、手持ち無沙汰で落ち着かなかったりします。

しかし、数にすると、説得力がありますねー
明日からやろうと先延ばしにしていること
今日は、マァ、イイカ・・・と抜け抜けになっていること

生徒さんにお話しながら、自分にも言い聞かせているようでした^^;

そして、励みになるのは、毎日少しずつでも必ず力になるということ。
どうしても、現在の状態に対して、ダメ出しして
もっと、もっと、となりがちですが、
続けていれば前進しているのですね。

ピアノは一足飛びには、上手くならないですが
やったらやっただけ、ちゃんと返ってくるのです。
ここが信頼できるところ、嬉しいところです。

未来のお楽しみのために、コツコツと貯金をためていく
という感じでしょうか^^