2014年2月4日火曜日

ゆっくりと練習する。

いきなりですが、スタッカートってとっても難しいんですよね。
スタッカートの付いてる音符の音価や
どのように繋がっていくメロディなのかによって
様々なスタッカートがあります。
あまり、ハネすぎてしまうと、横の流れが分断されてしまったり・・・

わたしも、そうでしたが、
スタッカートは「切る」「ハネる」というイメージが強くて
そこだけ、ピョンピョンと急にビックリ!!したみたいに
手首がキュッと上がっていました。

スタッカートのところに来ると
「さぁ、来たぞ。。。」と身構え
今、考えるとちょっと、不自然な動きだったかな~と思います。

自然な手首の上がり指先の繊細なタッチで
音楽を壊さないさりげないスタッカートが出来るんですよね。
それは、今までの感覚からすると、
「スタッカートしてない」感じです。
生徒さんはよく「これでいいんですか?」と言います。

小さな生徒さんとゆっくりスタッカートの練習をしていました。
小さなお子さんは、特に「頑張って」スタッカートをしてしまうのですが、
ゆっくーり一緒に1つ1つ丁寧に練習していたら・・・
しばらくすると、「眠い、ねむい、ねむーい!!」と。

そうなんです、ゆっくりの練習は、本当にすごーく眠くなるんです。
でも、余計な力がはいってない分
音はきれいになっていくのですよね。
あとは、細かい動作をスローモーションで行うせいかもしれません。
頭はカラッポで、動きと感覚に集中しています。

何でも、早い反応が、当たり前の世の中ですから、
こんなに贅沢に時間を味わい尽くすこともないかも知れません。

「眠いのはうまくいってる証拠だよ。」と健闘を称えました。

速く弾いている時には気がつかないことに沢山気付きます。
いかに、何となく弾いていただけだったのか・・・
自分がどう弾いているとも分からず、弾いている気になっていたんだなぁと。

楽譜ばかりに注目せずに手の動きや指先のタッチを
感じていくことが、大切なんですね。