2012年5月22日火曜日

鍵盤は柔らかい!?

「ピアノの鍵盤をゼリーや粘土など
柔らかいものだと、イメージする。」

このことを知った時
本当に目から鱗だったのですが・・・

だって、鍵盤は木ですからね!!

木は「硬い物」というイメージがあるし
実際に硬いです^^;

でも、「硬い」と思ってしまうと
指を上から叩きつけるように弾かないと
音が出ないんじゃないか?
自分の指が負けてしまうのではないか?
と思ってしまい

指を高いところから、打ち下ろす
ということをしがちです。

そうすると、音はギャンギャンとしてしまい
アタック音ばかりが目立ち
もちろん、なめらかに音がつながりません。

いま、思うと、わたしはピアノの鍵盤と
ケンカしていたんだと思います。

うちの教室にはお手玉を置いてあるのですが
お手玉を使い
柔らかいものの中へ
指を入れていく感覚を味わってもらいます。

ぎゅ~っと中に入っていく感じ
慣れたら鍵盤でもやってもらいます。

そうすると、不思議なことに
音はくっきりと
音と音の間は、きれいにつながって
弾けるようになります。

小学生の生徒さんには
「鍵盤と仲良くしてね」と伝えたら

とても美しい丁寧な音を出せました。

心なしか、鍵盤を乱暴に扱ったりしなくなった気がします。

わたしは、長い間、鍵盤とピアノとずっと戦っていたのだと思いますが
あまり気持ちが良いものではないですよね。
征服しようとして来たのかもしれません。

指をゆっくり鍵盤の中へ入れていく
そうしていたら

ピアノとも仲良く
指先でピアノとのつながりを感じられるようになりました。

音も、よく聴くようになったと思います。

本当にイメージの力は大きいなぁと思います。
それは、当たり前のように
自分の頭の中で作っているものなのですけれど
大きな影響を与えているものなんだと思います。

お互いに調和するということ
きっと、それは何かを生み出すときに
とても大切な基盤になることなのだと思います。