2013年4月3日水曜日

舞台に立てるということ

3月は毎週演奏会を聴ける機会に恵まれ
プロのリサイタルから中学生のブラスバンド部の演奏まで
様々な楽器、形態の演奏を楽しむことができました。

自分も師事している宇治田先生の門下生の発表会に
参加することができました。

楽器を学んでいると、やはり舞台に立ってお客様に聴いていただくのは
励みになります。
目標があると、力も引き出されて頑張れるんですよね。

本番当日までの道のりは、本当に人それぞれだと思いますが
真剣さ、ひたむきさは、みんな共通だと思います。

何回も経験しているのに、本番までの仕上がりがうまく進まなかったり
本番近くなってくると
「なんで、出るって言っちゃったんだろう?」と今更出来ない後悔をしたり。。。
うまく弾けない曲や指を責め
「も~ヤダ!」と自分で決めたことなのに逆ギレをしたり。
ブツブツブツブツ、文句が多くなったりします。

夫が見に来てくれると言っているのに
「見に来なくていいよ。」と冷たく言い放ったり。。。
ヒドイですよね~

自分の番が来て、演奏しつつ・・・
わたし、客席からどう見られているんだろう??と
演奏に集中していない心の声が聴こえます。
どんどん続くブツブツ声・・・

ハッ!と我に返りました。
せっかくのステージなのに不満ばかり・・・
うまく弾くことばかり考えている。

ここに立てること、演奏を聴いて下さっている人が居ること
わざわざ、駆けつけてきてくれた方達
何より大好きなピアノを弾いているのに。。。
わたし、感謝が足りなーい!!と思いました。

するとブツブツ声も止み、
とりあえず最後まで一生懸命弾こう、と思えました。
フッと力が抜けて、弾くことに緊張しながらも
集中していました。

心の声がうるさくて、曲の表現に心を配れなかったのが
心残りでしたが、良い勉強になりました。

3月は沢山の方々のステージを見せていただいて
みんな楽器を愛しているんだなーと思いました。
ピアノはライアー(竪琴)のように抱きかかえられないけれど
本当は抱きしめたいくらい。

ステージで、わたしに胸を貸してくれたピアノさん。
毎日、練習に付き合ってくれた家のピアノさん。
本当にどうもありがとう。