2012年12月27日木曜日

自分を信じなさい

いまの子供たちは、とても忙しい毎日を過ごしています。
わたしが子供だった頃からは比べものにならない程。
たくさんのお稽古事に通い、
塾にも通う毎日
そして、もちろん学校にも

そんな中で、ピアノという、地道に付き合っていかないと
上達していかないもの
コツコツとした積み重ねが必要なものを続けていくことは
はっきりとした形が見えづらく、モヤモヤとした気持ちになるのかもしれません。

レッスンで、生徒さんが「こうやってみて」とわたしが出した指示を
やってみる前から「出来ない、ムリ」と言うことがあります。

「最初はゆっくりでいいんだよ」と言っても
ゆっくりさらうことは、カッコ悪い、もどかしい、と思ってしまうようです。

いまは、スピード・簡単さを求められる時代
何でも、すぐさま結果が出ることが良し!とされます。

でも、本当に大事なことって、そんなにすぐ手に入りませんよね?
ある程度時間が経たないとわからないこともあり
子供たちに、こういうことをわかってもらうのは、難しいかもしれません。

「うまくできない」ことに向かい合うのも勇気がいりますよね。

そんな時に、最初から上手に出来る人はいないこと
ゆっくりキチンと弾けないと
速くキレイに弾けないこと
逆に、ゆっくりと弾くことは、難しいんだと説明します。

それでも、「ムリだ」と言っていた生徒さんには
とっさに、「自分を信じなさい」という言葉が口から出てきました。
あとから、難しいことを言っちゃったかな~と思いましたが

その言葉を聞くと、生徒さんの顔つきがキリッと変わり
ゆっくりと課題を弾き始めました。

何かを感じてくれたのかもしれないな~と思います。

ピアノは義務教育ではないし、
生きること、生活にそのまま直結するようなものでもないし、
どちらかというと、心の豊かさを育むものですよね。
心の豊かさを作るものは、他にもたくさんあります。
個々の好みもありますし・・・

でも、こうやって、機会が与えられ、ピアノに触れられる時間を持つことが
出来るのであれば、

何かとじっくりと向き合うことの大切さ
すぐに結果を求めない心の余裕
1つ1つ丁寧に手や指を含めて、自分自身を育てること

そんなことを小さな頃から体験し学ぶ時間にしてほしいなと思います。

2012年12月8日土曜日

不純な動機

ピアノを専門に勉強したいと思ったのは
小学生の高学年くらいからでした。
早いですね~とよく言われますが
かなり、不純な動機でした^^

父の年の離れたいとこに音大生のお姉さんがいて
その方が、とてもきれいで優しくてピアノが上手で~
憧れていました。

音大に行けば、お姉さんのようなステキな女性になれるに違いない!
というカン違いからでした^^:

早く進路は決めたものの、そんな動機なので
練習もろくにしないで・・・
甘かったですよね~~
厳しい世界なのに、わかっていませんでした。

音大受験の時に、やっと、目が覚めるのですが(遅すぎますね)
入学してからも、ヒェ~~となりました。
当たり前ですが、皆ピアノが上手い!!
練習室でもくもくと何時間も弾き続ける。

わたしは相変わらずマイペースで、アルバイトもしたりしていましたが
先生にも期待されているような方々は、
かなりの練習をしていたと思います。

振り返ってみれば、ステキな女性になれたかどうかは?だし
ガッツのない音大生でしたが・・・

ピアノから離れてしまうと、空っぽになってしまう感じがして
(そういう時期もありましたが・・・)
やっぱり、大切なもの、一心同体なんだと思います。

有難いことにピアノ講師としてお仕事をさせてもらえ
不純な動機が導いてくれたのかな~?と
勝手に思っています。

今さらですが、ちゃんと授業を聞いていれば良かった・・・とか
色々思いますが
そんなものなのかも知れませんね。

教えながらも学んで~
学びつつ教えて~
自分の変化や年齢を重ねるごとに
新たな見方も広がっていき

1人1人の生徒さんとの出会いがわたし自身の糧となっています。

昨日、久しぶりに大きな地震がありました。
ちょうど、ピアノをポリッシュで磨いていたのですけど・・・
地震が収まった後に、
当たり前が当たり前でないこと、
日常が沢山の幸運の上に成り立っていることなどを
嚙みしめていましたが、

揺れが収まり、、、、ピアノが弾きたいと強烈に思いました。
他にも心躍らすこと素敵なこと楽しいことは、たくさんたくさんあるけれど・・・
わたしはピアノを弾いていたいんだ。と
そんな気持ちが心の奥底から湧きあがってきました。

ピアノに向き合うのも辛い時もたくさんあったけれど
いま、きっと、良い状態で向き合えているのだと思うし、
時間が許されるものならば、ずっと側にいたい音を聴いていたいと
思いました。

弾き始めてかなりの時間が経ったけれど
やっと、ピアノさんが心を開いてくれたのかな?
相思相愛になれるといいんですけど(笑)





2012年11月26日月曜日

かじかむ手

いよいよ冬到来というこの頃ですが
ピアノ弾きにとっては、指が冷たくなり動きづらくなるので
厳しい季節でもあります。

受験は冬真っ只中の2月にあるんですよね~
受験生のみなさんも、本当に大変です。
実技試験を廊下で待っている間も、
とても寒いし~緊張する。。。

年中、手があたたかい方も居ると思うのですが
わたしはすぐに手が冷たくなってしまう方です。
女性の方は多いと思います。

あんなに練習して弾けるようになったフレーズが
指が冷たくなるだけで
途端に弾けなくなるので、
本番前だと、手を温めるのに必死ですね。

あたたかい身体を目指していくことが根本解決ですが
緊張して冷たくなることもあるので
気持ちをリラックスさせることと・・・

物理的には

ホカロンで温める。
(ホカロンは素晴らしい発明ですよね~いつもお世話になってます^^)

座って待っている時は、自分のお尻の下に手を入れて温める。

これが、意外といけます!
あ~ホカロン忘れた~という時にぜひ!

本番前の舞台袖には
色々な人が居て面白いのですが・・・(自分を含めて)

じっと待つ人

体操している人

べらべら話している人(←わたしです。)

小さなノートパソコンで映画を観ている人!!
もいらっしゃいました。

集中されるためにそうしているのだと
察しのいい方はすぐに分かるはずなのに
「?」と思うと、すぐに聞きたくなるので
「何をしているんですか?」と話しかけてしまいました^^;

すみません。。。

話がそれましたが・・・

深呼吸をして、心を落ち着かせながら
身体の力を抜いていくと
体の中のめぐりも良くなって
指先も固まらなくなるような気がします。

指先・手だけ、というよりも
全体をほぐしていくといいのかもしれません。

となると、やっぱり、、
本番前は、体操が1番いいのかな?
ちょっと、恥ずかしいけど。

今度、やってみます!

2012年11月9日金曜日

奥深いレガート

legato(レガート)とは、なめらかにという意味の音楽用語
音楽表現の基本として、レガートは欠かせないのですが、
ピアノという打楽器では、表現が難しいのです。

先日、生徒さんとのレッスンで
音と音の間を感じること、打鍵と打鍵の間をやわらかく繋げていくことなどを
一緒に練習していきました。

少し気をつけただけで、明らかに音が変化するので
「すごいですねー」と感心されていました。

ピアノは音がすぐ鳴ってしまうので
鳴ったらそれで満足してしまうことが多いのですけど

特に楽譜を見ながら弾いていくと
黒く塗られている音符の部分が強調して見えてしまい
音と音の間は意識しずらいのです。

視覚的に入ってくるものは、インパクトがあるので
弾いていく際も、しらずしらずのうちに影響されてしまうことも
あると思います。

わたしが宇治田先生に受けているピアノレッスンで
やっぱり、レガートのお話になりました。

音を捉える瞬間、捉え方が速くなっていました。
じんわりと、隙間を埋めていくように弾いていくこと

先生がおっしゃった言葉が
「音を通り過ぎるように弾いていく」

ハァ~それを聴いた時、すごくイメージが掴めました。
しかし、なんて素敵な表現なんでしょう。。。

手の形、指、手首の動かし方など、
動きで覚えることも大切だと思うのですが

こうして言葉にして頂くと、出てくる音のイメージと共に弾くことができます。

レガートは音と音の間だけでなく
音を弾く瞬間にも、存在していること

そんなことを学べた深いレッスンでした。

ピアノを弾いていく限りは、レガートについては
ずっと課題になるのだろうな~と思いますが

風がさ~っと吹くようにほんとうに自然に流れるように弾けたら
素敵だなぁと憧れます。

2012年10月25日木曜日

親指の親心!?

ピアノでは、両手の指それぞれに番号が付いています。
右手は親指から、1、2,3,4,5
左手も親指から、1,2,3,4,5となっています。

1の指、親指は他の指と付き方が違いますし長さも短く
使い方に注意が必要です。

日常生活では、何かを握ったり、つまんだり
大活躍の親指です。
パッとすぐ力が入りやすい指でもあります。

ピアノを弾く際は、他の指とバランスよく使っていかなくてはなりません。
親指は手首と連動しやすいので、手首から打鍵する形になりやすく
ガン!と乱暴な音が出やすいのです。

親指も、他の指と同じように指の付け根から動かしていきますが
日常生活では、まず、使わないので
動かすことさえ新鮮です。

親指は横を向いてますので
包丁でトントン切るような感じ。。。というと伝わるようです。

こんなに高く!?と思うくらい
親指は手首を上げて立てるようにした方がいいと思います。
ただ、色々な場合に応じて奏法も変えますので
基本的には・・・ということです。

親指・・・という名の通りなのでしょうか?
2~5の他の指を使って弾く時に
親指が一生懸命支えようとしがちです。

2~5の指でも充分独立して立つことが出来るのですが、
親指に力が入ってピン!と張ってしまうのです。
きっと、頼りなくて見てられないのでしょうね。

でも、親指に力が入っていると
逆に2~5の指は自由に動けないのです。

からだはいつもの反応をしがちなんですね。

自由に動くようになると、無駄な力も入らないで
楽に次々と弾くことができます。

力が入ったなぁ、と思ったら
あなたががんばらなくても大丈夫!と
その度に親指を下ろしていく作業をしていけば
このクセも自然に取れていきます♪

2012年10月14日日曜日

一途な心

この夏、発表会に向けてがんばって練習された生徒さんたち。。。
そして、夏から秋の合唱祭のために伴奏の練習を
ひたむきに続けた生徒さんがいらっしゃいました。

中学生になってからは、忙しくてなかなかコンスタントに
レッスンにこれない状態でした。
でも、お母様から「時々、ピアノを弾いているの」
というお話を聞くと
あ~良かったなぁ、ストレス解消になっているのかもしれないなぁと
思っていました。

サッカーがとても得意なその生徒さんは
それまでも、サッカーとピアノは全然違うことをする感じがするから
頭の違うところを使えて面白い。
とレッスンでも言っていました。

ピアノが好きなんでしょうね。
ピアノにしかない面白さに気付いている感じでした。

しばらくぶりに、会った生徒さんは、わたしより背が高く、大人っぽくなり
しっかりとした顔付きになってました。

レッスンを始めると、レッスンをしていなかった時間が
少しずつ埋められ、体の感覚、指の感覚、なども
戻っていきました。

彼は、小学生のうちに音楽の基礎であるソルフェージュ、リズムを
しっかりと終えられていて
譜読みに心配がなかったことが、わたしにとっても安心材料でした。

担任の先生から、どうしても伴奏を弾いて欲しいと頼まれ
ピアノ伴奏をしたいという女の子もいたみたいなのですが。
初めは弾けるかなぁ~と自分でも半信半疑だったみたいです。

楽曲が「空を駆ける天馬」という
わたしの学生時代から歌いつながれている
合唱曲の名曲だったこと。

きっと、いまの中学生もこの曲のドラマチックなところに
魅かれたと思います。

わたし自身も、ちょっと大人になった生徒さんに
いまだから、伝わるイメージ、精神的なことなどを取り上げ
音楽表現を伝えていくのが、とても楽しかったです。

ピアノ奏法についても、細かく注意しても
クラスみんなのためでもあるという責任感を自覚していた生徒さんは
うるさがらずに、よく自分の耳で確かめて弾き方を直していました。

合唱祭では、見事、優勝!!
みんながちゃんと練習してくれないと
悩んでいたこともあったけど、
最後にはみんなの気持ちが1つになったのでしょうね。

本当に良かった!
おめでとうございます。お疲れ様でした♪
何よりのご褒美でしたね♪

2012年10月3日水曜日

ピアノ教室 smileharmony♪ レッスン内容・料金について

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
やっと、ホームページを
作りましたので、お知らせ致します。

横浜の東急東横線、菊名・大倉山駅近くの自宅で
ピアノの個人レッスンを行っています。

指導歴は20年を越えてしまいました^^
幼児向けのリトミックを含めた音楽教室に携わり
その後、ヤマハ音楽教室でクラシックピアノ個人レッスン、大人のためのピアノコース
PMS科の講師として、ポピュラーピアノの個人レッスンを9年しました。

現在、自宅教室smileharmony♪でピアノ個人レッスンを行っています。

音楽の勉強を長く続けるために必要なソルフェージュ、リズム、楽典なども取り入れた
基礎を作るレッスン

ピアノ奏法にかかせない、脱力、柔軟性を育て、様々なテクニックへ応用させていきます。

色鉛筆を使ったイメージを膨らませる音楽作り、

指の体操から日々の練習方法、指先の感覚を育てること、ピアノとの付き合い方など
メンタル部分でのフォローもしていきます。

子供さんから大人の方まで、1人1人に合わせた指導を行っています。

無料体験をしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

五十嵐まなみ

HP こころとからだにやさしいピアノ教室スマイルハーモニー


2012年9月27日木曜日

チャリティーコンサート「祈り」

わたしがピアノを教えていただいている宇治田かおる先生は
東日本大震災の被災地支援のために
チャリティーコンサートを鎌倉の鎌倉恩寵教会で開催されています。

震災後すぐプロジェクトを立ち上げられ
2011年7月から、ほとんど毎月たくさんのプロの演奏家のみなさんが
出演されてきました。

マスコミにも取り上げられ、新聞の記事にもなりました。

生徒さんもたくさんいらっしゃる中、レッスンでお忙しい毎日なのに
震災直後も門下生に呼びかけられ被災地で不足している物資を
集めて送られたり

その行動力には感服してしまいます。
同じ門下の方と「先生、いつ寝てるんだろうね~~」と
話したぐらいです。

コンサートの第1シリーズが終り
沢山の寄付金も集まりました!

来月10月13日(土)からは第2シリーズが始まります。

教会で行われるので、最初にパイプオルガンの演奏や
牧師さんによる祈祷があります。

今回は子供たちによる震災体験のお話
そのあと、モーツァルトやシューベルトの室内楽のコンサート
がおこなわれます。


鎌倉駅からすぐの場所ですので
秋の鎌倉とともに、コンサートにも足を運んでいただけたらなぁ~
と思います。

詳細はこちら→チャリティーコンサート「祈り」


定員が100名様ですので、ご予約をお勧めいたします。
HPからも予約できます。

終演後は、東北の銘菓などの販売がされ、みなさんとても喜ばれていました♪
わたしの行った時は、ちょうどバレンタインの時期で
バレンタイン仕様の「かもめのたまご」が販売されていて~
沢山の方が買ってましたよ~

こんな計らいにも、宇治田先生の深い愛を感じます。
企画だけでなく、すぐさま行動に移す強さ。
すごいなぁ~と思います。

頭の中ではモヤモヤ考えるけれど
うまくいかない現実に文句ばかり言っていたり
しょうがない・・・と諦めたり。

先生の存在は
わたしの目をいつも覚まさせてくれます♪



2012年9月24日月曜日

クリスタルボウルの演奏会に行きました♪

先日、アトリエ*フランチェスカの香緒里さんの演奏する
クリスタルボウルの演奏会に行って来ました♪

発表会後の疲れに効くのでは!?と
癒される気満々でした。
香緒里さんの演奏会はお客様に寝て聴いてもらうとのことだったので
それも嬉しかったです。

クリスタルボウルの写真は撮らなかったのですけど
もし、どんな感じなのか見たいと思われる方は

minoさんの記事
あんじぇさんの記事        を見てみてください。素敵にレポートされています。


わたしは、「音」のことと、自分の体験について・・・

minoさんから「香緒里さんのクリスタルボウルはすごく良いのよ。」と
聞いていました。
クリスタルボウル、聞いたことはありましたが
香緒里さんの演奏とはまったくの別物でした。

同じ楽器でも、全然違うのね~と
ピアノでも感じていることをやっぱりまた感じました。

演奏の前に香緒里さんの先生はカーン!と叩く流派ではなく
ソフトなタッチを重視するの、と聞いていました。

うん、うん、何だか良い予感☆
カーン!も良いのだけど・・・
ずっと、カーン!だと耳が辛そうです。。。

バチは周りを山羊の皮で包んだものでした。
ますます良い予感☆☆
当たりも柔らかそうだなぁ~

実際、寝ながら聴いていくと
ぐるぐる回るような音の響き
フワァ~~としていて細かな音の波がやすやすと身体の細胞の隅々まで
行き渡りそうです。
時々、鳴るカーン!もカーン!じゃなく
オ~~ンという感じかな?
安心して聴くことができました。

「カーン!」には、どうしても身体が防御しようとして
緊張してしまいます。
バリアを張りたくなってしまう。
ひたひたとオ~~ンと来てもらうと受け入れられるのです。

音の伸ばし方が素晴らしいと思いました。
ピアノもそうですが、クリスタルボウルも打楽器です。
打楽器はあとから音を伸ばせません。
管楽器なら、息を後から吹き込み伸ばし続けることもできます。

打つ瞬間とその直後のフォローが大事なのです。
そして、伸ばしている音を自分の耳でちゃんと聴くこと。

ピアノの場合は脱力してないと音が伸びません。

クリスタルボウルもそんなテクニックがかなり難しそうです。
あんな繊細な音を出すのですもの。

強い音が悪いという理由ではないけれど
音は聴けば聴くだけ
バリエーションが増えていきます。
ダイナミクスもつけられるのですよね。

わたしも耳が良いほうではないですけど
こういう音が欲しいと思っていくと
聴けるようにもなっていきました。

ロードクロサイトのクリスタルボウルに癒されたのでしょうか?
わたしのハートチャクラ(胸の真ん中のところ)は
ぎゅう~ぎゅう~と何回もなりました。

血流がすごくよくなった方もいて
わたしも身体がホワ~ンとして広がった感覚。
目もパッチリして、視野が明るくなりました。

いや~気持ち良かったなぁ
もっともっと、聴いていたかったです。

minoさんがご用意してくださったフカフカソファにも
癒されました~~

香緒里さん、ステキな演奏ありがとうございました!!

2012年9月19日水曜日

2012年 ピアノ発表会が終わりました♪

日曜日、晴れたり、降ったり変わりやすいお天気の中
横浜山手のイギリス館で、無事に発表会が終わりました。

3連休とあって、イギリス館には外国の方や、関西から来た方など、
観光客の方もたくさんいらしてました。
リハーサルの合間に観光客の方に
外人墓地の方にも、西洋館があるのでぜひ、見学してくださいね~
と、PR。

今回の発表会では、ドビュッシーコーナーを企画してました。
今年はドビュッシー生誕150周年のメモリアルイヤーです。

中学生の時、ベートーベンのソナタばかり弾いていて・・・
飽きてしまい、先生に「ドビュッシーが弾きたい」と言ったことがあります。
その頃から、ずっと好きな作曲家です。

印象派という音楽を創った人。
絵画と音楽を結びつけた人。

ということで、ドビュッシーコーナーでは、
ドビュッシーの代表曲2曲を聴いて貰い
その後、生徒さん全員で、「月の光」を聴きながらパステル画を描く!
ことに挑戦していただきました。

ピアノの発表会で、お絵かきコーナー!?
驚いた方もたくさんいらしたと思います。
けれど、前々から、音楽を聴くと色や形が浮かんできたり
音楽表現のサポートをしてくれそう~と思っていて
やってみたかったことでした。

パステル画は全員初めて。
わたしも一度教えていただいただけです。
キョトン!?としているみなさんに
わたしがパステルの粉を指先にとって「こういう感じ~」とやってみせるも
いまいち説得力がなく・・・

発表会を聴きにいらしてくださったmino先生に助けを求めました。
子供達は初めて見る本物の画家さんに、うわぁという感じ☆

mino先生がささーっとパステルの色とりどりの粉を
指で紙に広げていくと
みなさん「わぁ~~」となりました。
さすが!!プロは違う。。。

興味が湧いたのか、みなさん一気に絵に取り掛かり始めました。

出来上がった作品がとても素晴らしかった~
本当に個性的で美しく楽しい作品。
会場のみなさん全員で1人1人の絵を見ながら
楽しく和やかな時間を過ごせました。

ピアノの演奏は高い天井によく響いて
1人1人の音色と様々なドラマを持つ曲たちが
空間に広がっていきました。

3ヶ月という短い練習期間で、みなさんよく頑張ってくれました。
大変だったと思います。

mino先生が言ってくれた
「まなみさんの生徒さんはみんな音が丁寧でキレイ!」
この言葉が、今回の発表会でのわたしの勲章です。

わたし達より早く現場に来て、今回も素晴らしいお花を活けてくださった天野さん。



わたしたちと共に、リハーサルから最後までお付き合いいただいた
カメラマンの細井さん。
立ち姿の個人写真やパステル画の写真なども撮っていただき
ありがとうございました。

いつもいつも、お世話してくださるお友達のお二人。夫一人。
朝から晩までたくさんのサポート、本当にありがとう。

準備段階までは、1人でやっていきますが、
当日は皆さんのお力を借りないととても無理です。

そして、観に来てくださったお客様。
いつもあたたかいその思いに支えられて
生徒さんたちも演奏できるのだと思います。

素敵な方々と過ごしたピアノコンサート♪
とっても幸せな時間でした。

2012年9月6日木曜日

発表会のお花

あと、10日ほどになった発表会
今回は横浜山手にあるイギリス館をお借りして開催します。

港の見える丘公園にあるこの洋館は
昭和12年にイギリス領事館の公邸として建てられました。

天気が良いと、イギリス館の大きな窓から見える
お庭も清々しく気持ちよいので楽しみです。



発表会のステージお花は
場を華やかにしてくれる重要な役目を担っています。

写真にも後々まで残りますし
「晴れ舞台」ですから^^

しかし・・・
今まで、色々なお花屋さんにお願いして来ましたが
ナカナカ、お任せできるな~というお花屋さんに出会うまでは
時間がかかりました。

生徒さんに最後に渡す際に、手際よくキレイに
お渡しし、持ち帰りやすいようにと
1人分ずつ、ラッピングしたものをまとめて
スタンドに活けて欲しいとお願いしていました。

ラッピングの花をまとめて
そして、スタンド花としての役割も果たして欲しい。。。
わがままなものなのですが・・・

当日、お花の到着を楽しみにしていたら
よくある白いスタンドに、ポッとただ花束を数だけ入れただけ・・・
というものもありました。

もう、アレンジメントという問題ですらない。。。

こんなことがあって、注文の際には細かく確認するようになりました。

お世話になっている白楽花園さんに要望をお伝えすると
「こういう感じですよね~」と写真を見せてくださいました。
実際にステージで活けられたものです。

これだ~探してたものは~!!
ラッピングの花束と生花がそのまま活けこみされたものと
うま~くアレンジされていて
遠目には、ラッピングが見えずらく
アレンジメントのスタンド花にしか見えません。

たいてい、スタンドにあらかじめ花を活けたものを
当日、ポンと置いていくだけのお花屋さんが多い中

白楽花園さんは、お花をその場で活けこんでくださり
しかも・・・わたしの意見まで聞いてくれるのです;;
出来上がった時は、いつも写真を撮られます。
きっと、これからも良いアレンジメントを作られるための
参考にされるのでしょうね~~

ご父兄の皆さんも「ワァー!!」と喜んでくださるので
わたしが活けたわけでもないのに
鼻高々になります♪

毎回、季節の花を素敵にアレンジメントされるな~と思っていたら
お花屋さんだけでなく、フラワーアレンジメントのスクールをされていたり
装花を幅広い分野でされているんですね。

デザイナー魂がわたしのわがままな注文にも
いつも応えてくださるんだな~と思います。

お花がステージに上がると、身も気も引き締まります。
いよいよ本番という緊張感と
成功させるぞ!と気合も入ります。

発表会のステージ花は、華やかさと生徒さんへのねぎらいと。。。
大切な役割を担ってくれています。



2012年8月25日土曜日

ドビュッシー、音楽と美術展へ行って来ました♪

今年は、ドビュッシーの生誕150周年です^^
来月の発表会でも、ドビュッシーコーナーを企画しているので
ネタ集め!?も含めて
お友達と行って参りました!

外は相変わらず暑いので、
ビルの中の美術館はヒンヤリと涼しく別世界でした。

絵を見ながら進んでいくと
ドビュッシーのピアノ曲が丁度心地よい音量で
流れている部屋があり
小さな川が、すう~っと横切っていくような
そんな気持ちになりました。

印象派、象徴派と呼ばれる絵画と
彫刻、陶器、ドビュッシーが持っていた小物なども
展示されていて
ジャポニスムの影響も受けているドビュッシーなので
北斎や広重の浮世絵もあり
盛りだくさんな内容で楽しめました。

ドビュッシーは、とても好きな作曲家で
独特の世界に引き込まれ、その世界を楽しませてくれます。
あのハーモニーをじゃーんと弾いただけで
もう、トリップできるのです♪

光や水、そして色彩など、揺らめくものが
身体の中に流れてきて
「アラベスク」など弾いているだけで
涼しくなるのですよね。
夏にはオススメです。

この時代の絵画はやはり、柔らかく色彩豊かで
自由な雰囲気が良いな~と思いました。
ホッとします。
喜びとともにフヮ~と広がる感じ
観ていて楽しかったです。

カミーユ・クローデルの作品やガレの花瓶も観れて
嬉しかったです。

カミーユ・クローデルの「ワルツ」という男女二人が
踊っている作品はドビュッシーが側に置いていたようです。
この作品からも、たくさんのインスピレーションを受けたんだろうな~
と思いました。

直筆の楽譜も展示されており、ドビュッシーっぽい細やかさ
几帳面な性格がうかがえます。
ドビュッシーは音楽表現の指示も細かく楽譜に書き込みます。
それがまたよく考えられているのですけど。。。

「子供の領分」の楽譜の表紙が可愛かったな♪
シュウシュウ(ドビュッシーの娘)が大事にしてたという
ジャンボという象の絵が描かれていました。

ドビュッシーは印象派と一括りにされるのを嫌っていたようです。
確かに1つの言葉でくくれるほど、狭い世界ではないですものね。
わたしも、もっと、ドビュッシーの音楽の世界に触れたいなぁとおもいました。

モネの睡蓮の絵も飾られていましたが
美術館を出た後は、足を伸ばして上野の不忍池へ
蓮の花を見に行きました。

「見ごろじゃあないかしら?」とお友達と行ったのですが
まだ、蕾がすこーし膨らんだところ。
でも、その様子が中華街で売っている桃まんじゅうにそっくりで!
とても可愛く♪

「桃饅頭食べたいなぁ~」と今度は中華街に行きたくなったのでした^^

2012年8月15日水曜日

タッチポイント

ピアノは鍵盤を動かすことが出来れば音が鳴ります。

簡単に音は鳴ってしまうので
どんな指の状態でも、一応音は出ます。

でも、その曲に合った音色、弾きやすさ、
鍵盤と繋がってる感覚、安定感を求めていくと

指先のどこで鍵盤と繋がっていくか?が
大事なポイントになります。

指先部分でも、微妙にすこしずれても
感覚が違います。

触覚というものを使っていくのですが
やはり、指先の先端部分が
一番、触覚が優れています。

よく生徒さんに
「こちょこちょする時の指の形をしてみて」というのですが
(こちょこちょというのは、くすぐるということですね^^)

みんな指先に集中して、ちょっと身構えるような感じになります。
形だけでなく、指先の神経を研ぎ澄ましています。

この部分をタッチポイントと呼んでいます。
樹原涼子先生のピアノランドシリーズ「たのしいテクニック」の中に
詳しい説明も載っています。

ここを意識するために、指の体操のようなものをやります。


写真のように、自分の指先を1本ずつ合わせて
アーチ型になるようにします。
この時、指の関節が弱いと、ぐにゃっとなったりもします。
なるべく形が整うといいですね。

そして、誰かの指と片手ずつ押し合いっこもしてみます。
相手が右手で自分は左手というようには、なってしまいますが
指先に集中して、ゲーム感覚で遊びながらやります。

このようにして、指先の感覚を取り戻していき
タッチポイントで弾いていくことで
安定感もあるし、音も鳴るし
速いトリルなんかも、弾きやすくなったりします。

指を伸ばしてペタペタ弾いてしまうと
速い動きはもちろん出来ないし
音もギュッとした濁点がついたような音に聴こえてしまいます。

日常生活では、ほとんど使わない部分だったり
手首を高く保ったり、あるいは脱力して弾いたり

たくさんの奏法があり
身に付くまでは、時間がかかりますが
そちらの方向に進んでいくよ~という確かな意識があれば
間違いなく進歩していきます。

タッチポイントで弾いていくと
指先のお肉が増えていきます。
指先を揃えて見てみると、ポコッと丸くなっています。

エレクトーンの先生と比べたことがありますが
やっぱり、ピアノの先生の方が
お肉がたくさん付いていました。

なので、カパカパの軽い鍵盤の電子ピアノですと
なかなか、タッチポイントを習得するのは
むずかしいかな~と思います。

ピアノは音を作っていくことを要求されるので
無意識に音が鳴ってしまうようでは、練習にならないのです。

住宅事情もあり電子ピアノを使用される方も多いのですが
出来たら鍵盤のことを気にかけられると良いと思います。

タッチポイントは指先の本当にささやかな部分なのですが
たくさんの音色を作り出す源なのですね。

2012年8月3日金曜日

本当の表現

お友達が出展している書道展へいってきました♪
彼女の先生は武田双雲先生
1年半程前に横浜の赤レンガ倉庫で開催された生徒展へ行き
生徒さんそれぞれの自由な表現と伝える力に
感銘を受けました。

今回もとても楽しみな気持ちでワクワクしてました^^

会場に着いて、1つ1つ作品を見ていきます。
サイコロ型のオブジェに貼り付けられた作品
発想が斬新です。

わたしの作品の上にあの人の作品がくっついてる^^
でも、それぞれ異なる輝きを放っています。

小さな子供達の作品が本当に素晴らしく
彼ら一人一人の内側から、間違いなく出てきたものだなぁと
いつも感じます。

子供の世界はなんて豊かなんでしょう。

それを表現できる技術の指導と引き出す力を
持っている双雲先生。
う~ん、すごいなぁと思います。

お友達の作品は
迫力を持ってわたしに訴えかけてきました。
表面的なキレイごとじゃない
人間の深い部分、誰しも持っている心の叫び

ほとんどの人がフタをしてしまうことを
しっかりと真正面から見つめ
それを書という形で表現し、皆の前に差し出す

どんな表現でも、基本中の基本なのですが
見映えや形に捉われて、見失いがちな
危ういものでもあります。

そこをど~んと見せてくれて
それがお友達の彼女だったことが嬉しく誇らしかったです。

本当にありがとう。

会期は8/1~8/5までで
残りわずかな時間ではありますが
ピンとこられた方は足を運んでみてください。→☆こちら

この日は花火大会で
みなとみらいは昼間から混雑していたのですが
丁度、帰宅したと同時に
ドン、ドンという音と花火が始まり
山の上の我が家では、鑑賞することができました。

彼女の書にたくさんのはなまるがついた気がして
わたしの心もスカッととてもいい気分でした。

2012年7月21日土曜日

Pピアノ(弱く)の音を出すために

アキピアノ教本には、
1巻ごとに必ず連弾の課題があり
メロディのプリモ、伴奏のセコンドをそれぞれ体験します。

今日、来てくださった生徒さんは
セコンドの仕上げ段階でした。
間違えなく通して弾けるようになり
それでは・・・と質問しました。

「プリモとセコンドとどちらが、よく聴こえた方がいい?」

「メロディ!」

そーです、そーです。
ということは、セコンドは伴奏だから
Pピアノ(弱く)で弾いてみよう!
ということになりました。

小さな音は鍵盤の側から
ゆっくりと柔らかいタッチで弾いていきます。

習い始めの頃は、
とにかく音をしっかりと出すこと
指を振り下げて弾くことで
弾いた!という感覚を感じているところもあるので
ワンランク上のテクニックです。

生徒さんの手の甲で
Pピアノ(弱く)のタッチでわたしが指を動かし
肌で感じて貰いました。

指の上げ下げが、スローモーションのように
ゆっくりと動き
ふわっと着地する感じです。

まず、右手だけ取り出して
ゆっくりと弾いてみました。

とってもうまくいきました。
初めてで、こんなにうまくいくなんてスゴイネ!
と褒めました。

わたしは、なかなかこのテクニックが苦手だったので・・・
びっくりしました。

小さな生徒さんのほうが、柔軟なのかもしれません^^

「ぽかぽかおひさま」というタイトルの通り
やさしい雰囲気が伴奏にも表れて^^
わたしがプリモを弾き、一緒に合わせてみました。

ピアノは音量の調節があるわけでなく
コンセントに入れるコードも付いてないでしょ?
電気で音を出してないから、
その替わりに自分の指で音を作るんだよ、とお話しました。

いまの子供達にとっては、新鮮なことなのかもしれません。
何でも、スイッチとコンセントですから・・・

難しいことではありますが、
自分の指で作る音だからこそ
可能性も広がり
楽しみ、喜びもひとしおなのだと思います。

2012年7月11日水曜日

本番ではただゴールを目指す

ホールでの本番を控えた生徒さんとレッスンをしました♪

時間にすると4,5分の演奏だとしても
それにかける準備は入念にしなければなりません。

演奏自体のこともそうですし
普段と違う環境、楽器、洋服、靴・・・
本番は何が起こるかわからないので
本番通りに全てを試しておくと良いと思います。

もし、譜面を見て演奏するとしたら
ペラペラな紙のままにはせずに
出来たら黒の色画用紙を台紙として付けておくと
ピアノの色と同化して見た目も気にならないです。

空調の風などで、演奏中に譜面台から落ちてしまうという
アクシデントも実際あるようです。

クリアファイルなどに、譜面を入れて見る場合も
ステージのスポットライトがかなり明るいので
光が反射して譜面が見づらくなってしまうので
避けたほうが良いと思います。

当日、袖のある服を着るときも
ピアノを弾く時に邪魔になる場合もよくあるので
試された方がよいです。

ペダルを踏む場合は靴も重要になってきます。
女性の方だと、ヒールの高さ、つま先があまり長い靴は
ペダルに乗せにくいと思います。

靴の底が滑りやすいとペダルが踏みにくかったりするので
この辺もチェックされるといいと思います。

わたしは大学の実技試験の時に
靴底の音がペダルを踏むたびに
パンパン!!鳴ってしまい・・・
「良い革靴だったんじゃないの?」
と先生に嫌味を言われてしまいました^^;

このような音ももちろん、演奏を邪魔してしまうので
出来る限り気をつけたほうが良いですね^^

演奏のほうですが・・・
本番の日のために練習を重ね
指も慣れて
もう、大丈夫!!と思っていても
なかなか、予定通りにいきにくいのが本番です。

やるだけのことをやったら、本番ではとにかく
「ただ、ゴールを目指すこと」
を目標にされるとよいと思います。

普段は間違えたことがないところでも
ミスをしてしまう・・・
というのが本番です。

何があっても、どんな状態にあっても
ミスはすぐ忘れ
あとに弾く難しい部分の心配をしないで
ただただ、集中して最後までたどり着くように
あきらめないで先に進むこと。。
それしかないかなあと思います。

そして最後までしっかりと弾けたら
ご自分のことや、指、からだのことを
ちゃんと、誉めてあげてくださいね^^

2012年6月23日土曜日

アラルガンドは春日!?

音楽用語で「allargando(アラルガンド)」という用語があります。
意味は、幅広くゆるやかに、とか、だんだん遅くしながらだんだん強く
というものです。

生徒さんのレッスンで、この記号の説明をしていました。

わたしがメロディをドレミで
だんだん声を大きくちょっと、大げさにゆっくりとうたったら

「春日みたいだね!」
ハッ?カスガって何だろう???

「オードリーの春日ってさ、出てくる時に
ゆっくりえばりながら、 春日です!  っていうじゃん」

と胸を張りながら腕を横に引くようにして歩いて
その様子を再現してくれました。

なるほど~まるで王様がうやうやしく出て来て威圧するような様子は
本当に、アラルガンドのイメージにピッタリ!!です。

子供の想像力はスゴイものです。
まさか、音楽用語をお笑いに例えるとは・・・
発想が素晴らしい!

そして、同じ曲の中に
スタッカートで軽やかな部分がありました。
「春日」で盛り上がったわたしたちは

「あ~もしかしてここは!」と
同時にピン!ときて
もちろん、「どーもどーも!」と
軽やかに出てくる若林さんのものまねもしてくれて

この曲は、オードリーの二人がいたね~と
思わぬ発見に楽しくレッスンできました♪

音楽表現は、演奏する人が
どう感じているのか?が重要なので
指先だけでなく

やはり、イメージが出来るのと出来ないでは
格段に違ってしまうのですよね。

自分で表現を明確に捉えてくれた生徒さんは
イキイキと演奏してくださり、
とっても楽しそうでした。

イメージも、外から押し付けられるものではなく
自分の中から、湧き出てくるもの
自分の感覚とピッタリくるものだと
うまく消化し、音にのせやすいと思います。

生徒さんの中から出てくる
無限のイメージの宝庫は
いつもわたしを驚かせ楽しませてくれます。

2012年6月12日火曜日

「連弾の会」ありがとうございました。

日曜日、無事に「連弾の会」が終了いたしました。
天気予報では、午後から雨。。。
バッチリ、開催時間と被ってしまうのかしら~
と思っていたのですが、

朝からとても良いお天気で
会場にいらっしゃる生徒さんは皆一様に
「アツイ!アツイ!」と
(坂道ご苦労様でした。)

「連弾の会」は
普通、ピアノはソロで弾くことが多いので
アンサンブルの楽しさや、難しさを
皆さんにも経験して欲しい、と思い企画しました。

殆どの方が、連弾に初挑戦されて
ソロとはまた違うピアノの可能性を
感じて頂けたのではないかな~と思いました。

親子で連弾していただいた生徒さんもいて
ご家族ならではの、あたたかい音楽が流れていました。

見ているわたしたちもホッとするような安心感と
いいなーステキだなぁ~とうらやましい気持ち。

小さな会ではありましたが、
観客の方には、「聴き応えがあった」とおっしゃっていただけて
曲目もバラエティにとんでいて、楽しかったです。

今回は生徒さんの演奏を聴いていて
とても嬉しくなることがありました。

みなさん、音を大切に、音楽を大事にとの思いで
ピアノに向き合い、演奏してくださったことです。

沢山の人の前で弾くという、緊張状態にありながら
真摯にピアノで表現しようと思っていてくれたこと。

少しずつ、少しずつ、伝えたいと思ってきたことが
伝わっていっているのかな~と
じんわりとした実感がありました。

いままで、たくさんの発表会を経験してきましたが
大きなホールでもなく、スポットライトがある舞台でもないのに

心の中で、小さく「ヤッタ!!」とガッツポーズをしたくなるような・・・
何か大切なものを得られたような、そんな会でした。

観客の方たちとの距離も近かったことも原因かもしれません。

皆が同じ空間で、耳を傾け、応援してくださり
あたたかい拍手をくださったこと

それも、音楽の一部となったのでしょうね。

閉会後は、後片付けなども
みなさんが自らどんどんしてくださり
アレヨアレヨ・・・という間に、さっぱりと片付けられてしまいました。

本当にありがとうございました。

朝、早くからお手伝いいただいたスタッフのみなさまや
会場のオーナー様、ありがとうございました。

全てが滞りなく、かつ、あたたかいお気持ちに支えられた会でした。

また、新たな気持ちで、進んでいきます!

2012年6月7日木曜日

あと3日!!

今度の日曜日に、「連弾の会」を
東横線菊名駅近くのギャラリー&スペース弥平さんを
お借りして行います。

先日、連弾の合わせと下見も兼ねて
お邪魔させて、いただきました。

3年程まえにも使わせて頂いたのですが、
駅から坂ではあるものの(横浜はしょうがないですね~)
5分位の閑静な住宅街にあります。

お名前にもなっているとおり、
弥平さんのご自宅を改造して
ギャラリーやミニコンサートとして利用できるように
みなさんに開放されています。

床の板張りも素敵で、グランドピアノもあり
大きな窓から見える美しい緑に癒されます。

ピアノはアポロという名前の
東洋ピアノという日本の会社が作っているもので
手工ピアノを目指して、1台1台丁寧に作っているものだそうです。

なかなか、他では弾けないので
また、それも楽しみです。

弥平さんとお話するのも
わたしはいつも楽しみにしています。

以前、ピアノとは別の用事でお伺いした時に
珍しいピアノに興味津々だったわたしに

「ちょっと1曲弾いてよ。」と言ってくださり
ずうずうしく弾かせて頂いたことがありました♪

この前、お伺いした時も、わたしが菊名駅から15分くらいの
奥まった山の上の自宅から来てるのを心配されて

「バスはいかないでしょ?どうやってくるの?」と
お気遣いいただきました^^(もちろん、徒歩です!)

うちは、菊名が最寄駅ですが
皆が、「えっ?ここ菊名!?」
と言いたくなるような、自然いっぱいの山の上にあるのです。

近くには、市民の森もあり
朝はうぐいすの鳴き声が盛んで
夜、庭には、この間はイタチが出没いたしました^^;

そのかわり、登山の毎日です。

話がそれてしまいましたが・・・

弥平さんが、書で書いてくださる会のタイトルが
とても味があって、素敵なんです。

今回も期待していいのかな~

発表会まで、あと少し、雑用やら、段取りやら、自分の練習やら、
ありますが、

当日は、思いっきり素敵な空間で、会を楽しんじゃおう!!
と思っています。

2012年5月30日水曜日

フラメンコの発表会に行ってきました♪

お友達が出演するフラメンコの発表会に行ってきました。
毎回、招待してくださるので
彼女の踊りをずっと見続けているのですが
難しい踊りをこなしているし
なんだか、風格のようなものが出てきて

ひたむきにレッスンに通い
練習しているからだな~と、いつも感心します。

発表会には、様々な年代の女性が参加されていました。

観ていて
「日本女性なのに、なんで遠いスペインの踊りフラメンコを
選んだのかな?」

とふと思いました。

健康のため、友達に誘われて・・・とか
きっかけは、フラメンコに繋がる明確なものではなかったにしても

きっと、フラメンコに魅かれる種子のようなものが
心や体にあって
それが、あそこまで熱心に踊りに打ち込む
原動力になるのかな~と思いました。

わたしは、発表会に弱くて・・・
アマチュアの方の
あの一瞬にかける思いや気迫のようなものに
いつも心打たれます。

そんな人は他には居ないかもしれないけど
悲哀に満ちた踊りでも、明るくカラッとした曲調でも
涙がじわじわ~~と出てきてしまうのです。

緊張している面持ち、うまくいくかな?と不安な気持ち
でも、この一瞬にかける思い
アマチュアの方だからこそ、とても濃密な気がするのです。

普段は優しいお母さんで、今日は家族が応援にきてるのかな?とか
お孫さんにカッコイイ!とか言われるんだろうなぁとか
忙しい仕事の合間を縫って、レッスンに通って・・・など

妄想がふくらみ
なんだか、しみじみとステージに立つ方達のことを考えてしまうのです。

最後のプログラムの
ベテランの方々、指導者の方の踊りは迫力があり、引き込まれました。

ステージが終わり、友達を出待ちしていて
現れた彼女はステージで見るより、華奢で・・・
「痩せちゃったんじゃないの?」と声をかけると
「そーなの~」と。

厳しかったんだろうな、練習。。。
フラメンコって、かなりの運動量ですものね。

それでも、毎回毎回、ちゃんとステージに上がっている彼女に感服します。

フラメンコの衣装は、とても色彩豊かで
目を楽しませてくれました。

あ~世の中が白と黒だけじゃなくて良かった!!
そして、女性が世の中に居て良かった、と思いました。
こんなに美しいものをうみだせるのですから。

2012年5月22日火曜日

鍵盤は柔らかい!?

「ピアノの鍵盤をゼリーや粘土など
柔らかいものだと、イメージする。」

このことを知った時
本当に目から鱗だったのですが・・・

だって、鍵盤は木ですからね!!

木は「硬い物」というイメージがあるし
実際に硬いです^^;

でも、「硬い」と思ってしまうと
指を上から叩きつけるように弾かないと
音が出ないんじゃないか?
自分の指が負けてしまうのではないか?
と思ってしまい

指を高いところから、打ち下ろす
ということをしがちです。

そうすると、音はギャンギャンとしてしまい
アタック音ばかりが目立ち
もちろん、なめらかに音がつながりません。

いま、思うと、わたしはピアノの鍵盤と
ケンカしていたんだと思います。

うちの教室にはお手玉を置いてあるのですが
お手玉を使い
柔らかいものの中へ
指を入れていく感覚を味わってもらいます。

ぎゅ~っと中に入っていく感じ
慣れたら鍵盤でもやってもらいます。

そうすると、不思議なことに
音はくっきりと
音と音の間は、きれいにつながって
弾けるようになります。

小学生の生徒さんには
「鍵盤と仲良くしてね」と伝えたら

とても美しい丁寧な音を出せました。

心なしか、鍵盤を乱暴に扱ったりしなくなった気がします。

わたしは、長い間、鍵盤とピアノとずっと戦っていたのだと思いますが
あまり気持ちが良いものではないですよね。
征服しようとして来たのかもしれません。

指をゆっくり鍵盤の中へ入れていく
そうしていたら

ピアノとも仲良く
指先でピアノとのつながりを感じられるようになりました。

音も、よく聴くようになったと思います。

本当にイメージの力は大きいなぁと思います。
それは、当たり前のように
自分の頭の中で作っているものなのですけれど
大きな影響を与えているものなんだと思います。

お互いに調和するということ
きっと、それは何かを生み出すときに
とても大切な基盤になることなのだと思います。

2012年5月16日水曜日

本番に向けての緊張対策

来月始めに企画しているおさらい会が
迫って参りました。

こういった発表会の度に
わたしも講師演奏として演奏させていただくので
日にちも近付き、ドキドキしています^^

本番での緊張。。。
これは本当に何回ステージに立っても
同じなんですね~
小さな舞台でも、大きなホールでも
ソロでも、アンサンブルでも・・・

緊張しないようにするには?と
考えたこともありましたが・・・

どうやら、緊張しないことが、あり得ないようです。

特に大人の方は、思考が色々と働きますので
子供たちより、緊張しやすいと思います。

なので、緊張することを折込み済みで
「緊張するのは当たり前、しょうがない」と
受け入れてしまえば
なんとなく、逆にホッとします。

わたしは、今回、演奏する曲を
皆が知っているとても速い曲に設定してしまったため^^;

緊張してガチガチになって弾くと
指は暴走し、コントロールが効かなくなり
心臓発作で倒れるんじゃないか?と思うくらい
動悸が速くなります。

これには、対策が必要だな~と思い
宇治田先生にもご相談させていただき

この曲の前に、落ち着いたテンポの短い曲を1曲
弾いて、自分を整えることにしました。

1曲、弾いているうちに
ピアノにも慣れ
心も指も落ち着いてくるでしょう
ということですね。

ピアノは自分の楽器を持ち運ぶことができないので
毎回、どんなピアノだろう?
鍵盤はどんな感じだろう?と
実際、弾くまではドキドキなのですが・・・

自分の味方になってくれそうなピアノでも
なかなか手強いかな~と思うピアノでも
替えられないので^^

スパッと開き直り
リハーサルの限られた時間内で
指先の感覚を研ぎ澄まし
なるべくコミュニケーションするようにします。

曲にのめり込み過ぎて、表現してしまうと
いつもの練習室
いつものピアノだったら、まだ、良いのですが

非日常の空間で弾く場合
自分のコンディションや気持ちに左右されてしまいます。

音楽にとって大切な流れを作るテンポが乱れてしまい
聴き手にとっては、
気持ち良く音楽に浸れなくなってしまうかも知れません。

表現を丁寧にしている自分
それを一歩引いて、大局的に見ている自分

人前で演奏する場合
特に大事になる事柄なのではないかなあと思います。

2012年5月3日木曜日

ジャズ 初めてのレッスン

楽器屋さんに、勤めていた頃、
売り場の同僚たちも
やっぱり、音楽好きな人が多く

皆で、休みの日にスタジオに入ったりして
遊んでいました。

わたしはコードもわからないのに
ただ、ピアノが弾けるというだけで
動員されました^^;

彼らは本当に自由に楽譜なしで
音楽を楽しんでいて
とてもうらやましかったです。

このことが、きっかけとなり
ジャズピアノを習うことにしました。

この先生に習おう!と決めての最初のレッスン
たぶん、とっても緊張してたと思います。

ピアノの椅子に座ったのですが
「立って」と言われておこなったのが

ジャズ独特のアフタービートの取り方のレッスンでした。

少し足を開いて立ち、左手を腰に当てて
右足でカウントを取りながら
右手の親指と中指で指を鳴らす・・・アフタービートを取るのです。

右足と指パッチンがズレる感じが
アフタービートになるのです。

しかも、「腰を揺らして」と言われて^^;
リズムはもうぐにゃぐにゃな感じ。

「これがちゃんと出来ないと、ジャズは出来ないから」
と言われ

はじめは本当に何でこんなことしなくちゃいけないんだろう!?と
恥ずかしい~~と思っていましたが、

レッスンを重ねるうちに
先生がおっしゃっていたことは、本当だったなぁと実感しました。

これがジャズ独特のスウィング感になっていくのです。

ブルージーなジャズピアノの演奏が得意だった先生からは
ねばっこ~いリズムをしつこくしつこく教えて頂きました。

ジャズのフレーズは、本当におしゃべりしているような
感じのものもあって

イントネーションをつけるために
必ずスキャットをうたいながら弾いて!
と言われて

コレも恥ずかしかったです~~

クラシックとは、全然違うレッスンに沢山刺激を受けました。

「あなたが思っているよりも、少し大げさくらいに表現しないと
聴いている人には、伝わらないよ」

と教えてくださったことは
曲を表現する上での、羞恥心のようなものを
とっぱらってくれて

それから、表現することを、楽しめるようになりました。

アドリブはとても難しくて
最後までちんぷんかんぷんでしたが・・・

大勢で演奏する楽しさとか
その場で作り上げる面白さとか・・を
ジャズと先生は教えてくれました♪


2012年4月28日土曜日

音楽を聴くことができなかったとき

ピアノをずっと弾いてきて、音楽の勉強までしたのに
その時は、音楽を聴くことが、まったく、できませんでした。

わたしは、赤ちゃんの頃から、アトピー性皮膚炎で
大人になってからも治らず

ステロイドを使った治療が悪いものと報道されたその頃
やはり、わたしもステロイドを拒否していました。

いままで症状を抑えていた薬を急に断ったのですから
もちろん、みるみるうちに、悪化しました。

特に、足は火傷のように熱をもち
包帯ぐるぐる巻きで
ほとんど寝たきりのような状態になってしまいました。

近くのコンビニへ行くのにも
やっとのことで、着替えていくような状態でした。

夜、眠りにつく時、
「このまま、明日の朝が来なければいい」と思いました。

ホトホト、疲れ果てて、現実に向かい合う気力がありませんでした。

そんな時、ステロイド悪の呪縛を取ってくださった方が居て
使用することによって、とても楽になりました。

久しぶりに、旦那さんと近くのスーパーへ
買い物に行くことが出来ました。

駐車場で車から降りた時
世界が広がったような、自由になれたような
開放的な気持ちになったことを、覚えています。

スーパーに本屋さんがあり、彼が本を見ている間
わたしは、近くのワゴンに入れられたCDを見ていました。

いわゆる廉価盤と言われる安いCDで
有名な曲のタイトルが並ぶのですが
少し録音が古いものです。

中に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番があり
由緒あるオーケストラの演奏だったことと
久しぶりの外出で、開放的になれたからか
買うことにしました。

病気の症状からくる、うつ状態かも・・・と言われていたのですが
音楽を聴くことが、まったく出来なくなっていました。

何も感じない・・何とも思わない・・
何にもない・・何も考えたくない・・

本当に辛い時って、どんな刺激も苦痛になってしまうのです。

CDをかけると、ピアノが奏でる深い絶望の鐘の音からはじまり
オーケストラの寄せては返す波のような音のうねりが
心を揺さぶりました。

正に、わたしが感じていた、どうしようもない現実・・絶望・・苦しみ・・

自分の感情と聴いている音楽が重なり
ぐるぐるとお腹の中に溜めていたものまで
竜巻のようになって、出て行く感じがしました。

暗く激しい第一楽章から第二楽章に移り
さっきとは、打って変わったような穏やかで美しいメロディ

痛みや辛さに耐えようと
いつでも緊張していた体の力が抜けていくのを感じました。

固く閉ざされていた心が
少しずつ、じんわりと開いていくようでした。

何回も何回も、くり返し聴きました。
いままでの分を取り戻すように

何回聴いても飽きることなく
何回も何回も、ずっと聴いていました。

CD屋さんに勤める友達に、このことを話すと
この曲は、ラフマニノフが精神科医の先生に
献呈したものだと教えてくれました。

精神的な病に侵されたラフマニノフが
病気を克服した後、お世話になった先生に
捧げたものだそうです。

だから、音楽を聴けなかったわたしでも
すんなりと受け入れることが出来たのだと思いました。

当時の辛い心と体に共感し、やさしく寄り添ってくれました。

音楽に救われました。
でも、聴けない時は、そのままでもいいのだと思います。
聴けるタイミングがきっと来るのだと思います。

ブログに書くなんて
当時は想像もできなかったけど・・・

あらためて、人生は長いし
いろいろな経験を積み重ねていくものなんだなあと思います。

2012年4月24日火曜日

バッハの会

譜読みをするのが、ある程度慣れてきて
色々な指使いにも、対応できるようになったころ

どの生徒さんにも、一度はバッハの曲に触れてもらいます。

いまから、300年以上も前にうまれた人
その人とも、その時代とも
かけ離れたところで生きているわたし達

それでも、バッハの曲を聴くと気持ちが落ち着いてきたり
演奏することで、癒されたりします。

いわゆるポリフォニーと呼ばれる
声部が重なった音楽なので

メロディ、伴奏と役割分担がハッキリしている
現代の曲とは、趣が違います。

はじめは、生徒さんに弾いてもらうのはどうなんだろう?

確かにテクニックを磨く点でも
バッハの曲は外せないのですが
好き嫌いもあるし・・・

実はわたしも小さい頃は
全然、バッハが面白くなく
ナント!先生の家で譜読みをするという
暴挙に出ていたことも・・・(先生、ごめんなさい;;)

恐る恐る、生徒さんに曲を聴いてもらうと・・・

「カッコイイ!!」

えっ・・??

長調のメヌエットなども、人気があるのですが
短調で、どんどん転調していくようなものも
すごく人気があるのです。

バッハ人気にあやかり
数年前に
「バッハの会」を開催しました。

プログラムはオールバッハ♪

「主よ人の望みの喜びよ」や「G線上のアリア」を
ピアノ連弾にアレンジしたものの演奏などもあり
楽しかったです!

お楽しみに、バッハクイズを出題し
皆さんに3択で答えてもらう
というのもやりました。

皆が答えにビックリ!した質問がコレ。

Q バッハには、子供が何人いたでしょう?

さぁ、何人でしょう??

見事、1人だけ、大当たりの生徒さんがいて
皆に「すご~い」と羨望の眼差しで見られていました♪



きっと、いまの子供たちは
感性も鋭いし、合わせて
深い精神性を持っているのだと思います。

もしかしたら、大人のわたし達よりも進化しているのでは?

と思うことがよくあります。

そんな彼らから、
いつも新鮮な驚きと知恵を
シェアしてもらっています。

2012年4月17日火曜日

腕は意外と重い!

ピアノは、指先だけを動かして
弾いているように見えるのですが

実際には腕全体から肩甲骨のところまで
すべて影響し合っています。

よく言われる「脱力」が
とても重要になってくるのですが
これが、とても難しいのです。

「力を抜いて・・・」と言われても
そうしているつもりなのに
まだまだ、力が入っていることが多いのです。

こんな時に、脱力の感覚、腕の重みを感じてもらうために
やっていることがあります。

生徒さんの手の平に、わたしの中指や人差し指などの指を
1本乗せ腕の脱力をして
指先にすべての重みを乗せていきます。

手の平で支えきれない程の重みに
生徒さんは
「先生、押してるんでしょ?」と聞きます。

決して、力で押しているのではなく
ただ、力を抜いているだけなのです。

今度は、交代をして、
わたしの手の平に、生徒さんの指を1本乗せ
その指だけで、重みを支えてもらいます。

なかなか、脱力が最初は出来ないのですが
「あなたの腕、こんなに軽いの?ホント?」と言いながら
どんどん、緩めて指先に乗せていってもらいます。

こうして、腕は意外と重い!ということに気が付いて
いきます。

重みをたくさん指先へかけていくと、フォルテが出ますし
うまくコントロールすることで、
弱い音から強い音まで幅広いダイナミクスが表現できることになるので

やはり、指先の感覚と合わせて
脱力は大切なんですね。

どうしても、緩められないときは
立ってもらい
歩行の時の、腕の状態にしてもらい
指先1本を手の平に乗せます。

歩行の時には、自然に腕は脱力しているので
指先に手の平を当てるだけで
重みが伝わると思います。

わたしも、からだが小さいから、
大きな音は出せないと思い込んでいましたが
重みの乗せ方がわかってくると
大きな音も出せるようになってきました。

力を入れるのではなくて
力を抜くことが、ポイントなんですね。

2012年4月10日火曜日

ピアノサークル

最近では、大人になってから
ピアノを始める方や
再開される方も多くて

「大人のピアノ」がブームになった後
定着してきた感があります。

皆さん、お仕事や家庭がありながらの練習なので
なかなか大変だとは思うのですが
とても熱心な方が多いです。

そして、とても楽しんでる様子がうかがえて
わたしも嬉しくなります。

お友達の参加している大人の方のピアノサークルに
誘って頂き、何度か参加させていただいたのですが

皆、順番に思い思いの曲を弾いていて
それも、押し付けがましくなく
それぞれ、ピアノと会話をしている感じです。

ピアノを弾いていない人は
隣の人と、おしゃべりしたり
お菓子を食べたり
もちろん、演奏を聴いている方もいますが
とても自由な感じなのです。

こんな風に、大人になっても楽しくピアノを続けているのを
最初に手ほどきをされた先生が見たら
嬉しいだろうなぁと思いました。

生徒さんで、ピアノサークルに入っている方に
サークルの主催する発表会のプログラムを
見せて頂いた事がありました。

とてもカラフルで凝っていて素敵!!
何でも、メンバーにデザイナーの方がいて
その方がいつも作ってくださるのだそうです。

会場の準備、進行など
全てをメンバーで手分けをして
舞台を作りあげるとのこと。

素晴らしいなぁと思いました。
文化祭みたいで、楽しそう!!

可笑しかったのが、プログラムの大トリで
ロッキーのテーマ曲の連弾を弾く男性がお二人

何故か!?この日のために、ロッキーのコスプレをして
舞台に上がるため、
筋トレをして、体を作ってこられたそうで・・・

なんだか、良くわからなくなってくるけれど(笑)
その辺も含めて、とても楽しそう♪

自由な発想でピアノを楽しんでいる姿に
沢山、沢山学ぶことがあるなぁと思います。

2012年4月3日火曜日

ありがとう!

地元の中学校の吹奏楽部の定期演奏会に
生徒さんのお母様からご招待いただき
行ってまいりました!

現、生徒さんや、元、生徒さんを合わせて
3人の教え子が
今回のステージに立っていました。

担当楽器が、バラバラなので
150人!!もいる部員の中から

「えっ~と、○○ちゃんはチューバだから、あの辺?」

と探すのが、大変でしたが
何とか、3人の姿を見つけて
ホッと一安心していました。

何だか、安心したからでしょうか?
ジワジワ~と心に来るものがありました。

皆さん、小学校の低学年から、手ほどきをさせて頂いた子ばかりで
小さな頃の姿が思い出されます。

「こんなに立派になっちゃって;;」
と感激してしまいました。

そして、音楽を選んでくれてありがとう!
と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

コンクールでは、いつも優秀な成績を残している
ブラスバンドの名門校なのですが
顧問の先生のご挨拶にも、心打たれました。

「今年は、震災の後ということもあり、
自分たちに、何が出来るか?ということを、ずっと、考えてきました。

コンクールに於いての勝ち負けだけでなく、
地元の方々に喜んでもらえるように
積極的に行事で演奏をしてきました。

いつまでも、みなさんに愛されるブラスバンド部でありたい。」


あ~こんな先生にご指導いただいて
みんな幸せだなぁ~と思いました。

「見上げてごらん、夜の星を」の演奏の途中で
主要なパートを残し
ほとんどの部員が立ち上がり
一斉に歌いだしました。

その柔らかで、純粋なやさしい歌声に
涙があふれでてきました。

たくさんの魂たちが、キラキラと輝いているようです。

歌声がわたしたち観客のハートを包みこみ
みんなをおなじ気持ちにさせてくれました。

素敵な演奏をありがとう!!
教え子のみなさん
これからも、音楽となかよく歩んでね♪

2012年3月29日木曜日

音楽のお手紙

昨年、「音楽のお手紙」というテーマで
発表会を行いました。

生徒さんが発表する曲をお手紙に見立てて
どなたかに、自分の想いを曲にのせて届けましょう。
という企画です。

ただ、曲を弾く、ということだけでなく
聴き手の方のことを想像して
自分の伝えたいことを伝えてみよう!
こんなことに、チャレンジしてもらいました。

小学生から社会人の方まで
皆さん、それぞれ悩みながらも
取り組んでくださいました。

「音楽のお手紙」作成シートというのを
皆さんに記入してもらい

自分が誰に聴いてもらいたいのか?
どんなことを伝えたいのか?
相手の方に、どんな気持ちになってもらいたいのか?
を考えていただきました。

「難しい、難しい~」
とみんな悩んでいましたが

曲を弾く際に、丁寧に取り組むようになる、とか
誰かのために・・・と思うと気持ちが引き締まったり
音を出す時に、無意識に弾かなくなる等

変化を感じることがあるようでした。

ある生徒さんのレッスンをしていた時に
もともと、歌の曲をピアノソロにアレンジしたものを
弾いていたのですが
原曲にあるメロディの柔らかさや流れのようなものが
欠けて聴こえてしまっていました。

作成シートを見ると
お母さんに宛てたお手紙の様です。

「お母さんにこの曲を聴いてもらって、どんな気持ちになってもらいたいの?」
と聞いてみました。

「やさしい気持ちになってもらいたい!」

「それを音で伝えましょうか?」

次の瞬間、生徒さんが弾き始めたメロディは
とてもやさしくうたわれていて♪♪♪

わたしは本当にビックリ!!しました。

指をこうしてとか、技術的な指示はせずに
ただ、お母さんへの想いを聞いただけです。

あとから、教えていただいたのですが、
この曲は、お母様が大好きな曲なのだそうです。

こういう風に弾きたい!という強い願いが
指の動かし方やタッチを変えてしまったのでしょうか?

改めて、人間の能力の素晴らしさや
無限の可能性を知ることになりました。

生徒さん達の「音楽のお手紙」は
家族へ
震災で被害にあわれた方達へ
アフリカの国の小さな女の子へ

国境を越えて世界へも広がり伝わったことと思います。

リズムや音でコミュニケーションを取っていた時代もありました。

音楽のもっている根源的な力を
もっともっと、信じて
もっともっと、輝かせていくことができるに違いないと確信しています。

2012年3月22日木曜日

大丈夫

21歳の時に、友達と二人で
ピアノ教室を一から立ち上げたことがありました。

いま、思うと・・・
よくあんなことをしたなぁと思うのですが
若かったんですね!
怖いもの知らずでした。

残念ながら、わたしは半年程しか
たずさわらなかったので
プロフィールにも書いてないのですが

この期間に得た経験は
いまとなってみれば、宝物です。

自分たちで、教材を作ったり
生徒募集、教室の運営、お金のことまで・・・
夢中になって働きました。
教室に泊まることも、よくありました。

グループレッスンの体験レッスンの前に
動物たちのペープサートを作っていたときに
友達が、「どうしよう、どうしよう~」と
不安そうにしていました。

彼女は几帳面で、何でも計画通りに進める
しっかりとしていて、高い理想と情熱を持った人

わたしが「大丈夫だよ」と
のん気に言うと

「その、まなみちゃんの根拠のない「大丈夫」に
いつも救われるんだよね~」
と言ってくれたことを覚えてます。

よくみている人も居るものです。
確かに、わたしの「大丈夫」には
何の根拠も無く
ほとんど、口癖なのですが

誰かに言ってはいても
自分の為のような気もします。

うまくいかないとき
自分が至らないなぁ~と落ち込んでしまうとき
前を向いて進む気力がわかないとき
不安や心配が心を悩ませるとき

誰かに根拠はなくても
「大丈夫」と言われたら
ホッと気が緩みます。

気が緩んだら、ラク~な気持ちになり
状況は変わってなくても
根拠がたとえなかったとしても

ピリピリ、キリキリとした緊張した世界から抜けられます。

「大丈夫」は魔法の言葉なんですね♪

2012年3月15日木曜日

好きは表現の始まり

わたしの教室では、だいたい年に1回発表会をします。

それとは別に「小さな音楽会」という
テーマを決めて行う会もしますので

年に2回くらいは、ステージに立ちます。

目標があると、やる気になるというのと

人前で弾くことに慣れること

達成感を味わってもらいたいため

大変かな~と思いつつ
やっていましたら・・・

発表会が終わったばかりなのに
「今度の発表会はいつ?」と
聞いてくる子が続出・・・

わたしが子供だった頃には
発表会が楽しいなんて思ったことは
一度もなかったのに^^;

いまの子供たちはステージを楽しめるのですね!

曲もなるべく どんな曲が弾きたいのか?
相談しながら決めるのですが


☆絶対に短調しか弾かない男の子
(理由はかっこいいから!)

☆速い曲が好きな子

☆優しい雰囲気のペダルを使った曲が良いという女の子

彼らが曲を自分自身で選ぶということを
繰り返していくうちに

自分の好みというものも、自覚するようです。

これが弾きたいという情熱や憧れは
思いがけないパワーを生み出します。

なんとなく、これが好き、魅かれるというのは
感性を磨く
とてもたいせつな練習だと思うのです。

自分が何を表現したがっているのか?

自分の心の中に
いま、どんなものがあるのか?

そんなことを発見して
見つめていってくれたらなあと、思っています。

2012年3月8日木曜日

おんがくのいまとむかし

家の中に居ると、周りがかたまっているように感じるのに
外に出ると、途端に空気が通り、開放感にあふれ
とても広がった感覚になるのは、何故なんでしょう?

自然の中に居ると、感覚がとても鋭敏になり
普段は聴こえない音まで聴こえそうな・・・
自分はここに居るのに、ここに居ない感覚になることがあります。

リストのピアノ曲「森のささやき」を練習していた時

現在では余りにも、自然環境が変わってしまい
なかなか、自然の中に感じられなくなってしまったものを

作曲家は感じ取り、楽譜に起していたのではないかなぁと
思ったことがありました。

それは、植物の中に在る、命のつながりから始まり
妖精や自然の神様とも一体化している
何だか、少し恐いような
でも、大きな安心感を与えてくれるもの

時を超えて、音楽で、現代人のわたしたちが
また、それを再現し、感じられることは
有難いことだなぁと思いました。

そして、昔は時間の流れも、とてもゆっくりだったのでしょう。

古典的な舞曲、「メヌエット」などを弾いていると
ゆっくりとした3拍子のリズムに

丁寧にお辞儀をし、うやうやしく手を取って踊りだす
人の姿が思い浮かびます。

スピーディーが良いとされる現代人のわたしたちは
つい、せかせかと弾いてしまいがちですが

昔のとても優雅で、ゆったりとした時間の流れを
感じながら弾くのも

タイムスリップした気分になり
良いものだと思います。

お知らせ♪

いつもブログを読んでくださる皆様へ

本当にいつもお読みいただき、ありがとうございます!
感謝の気持ちでいっぱいです。

最近は大人の方でも、楽しんで初めてピアノを習い始められたり
また、再開される方が増えてきました。

お仕事や家事、育児をされた上での、ピアノの練習の時間を取ることは
とても大変なことです。

皆さん、それぞれが自分に合った形で、ピアノを続けていくことが
とても大切だと思います。

そこで、よろしければ、ピアノのことに関する疑問、不安、悩みなどがありましたら
ご相談にお答えしますので、どうぞお気軽にメールをください。


☆ピアノのレッスンに忙しくて行けない方

☆初心者で何から手をつけたらいいのかわからない方

☆再開されたいけれど、不安な方

☆教材の選び方がわからない方

☆練習していて感じる疑問、不安       などなど


もちろん、実際に見てみなければ、わからないことは
沢山あると思いますが
何か、小さなことで引っかかって、前に進めないとしたら
とてももったいないことですので

わたしの分かる範囲でしか、お答えできないとは思いますが、
お役に立てることがありましたら
お答えさせて頂きます。

一家に一台ピアノを!がわたしの目標です。
みなさまの音楽と歩む素敵な人生を応援しています☆☆☆


メールアドレス  manami1044♪gmail.com(♪を@に替えてお手数ですが、お願い致します)

            五十嵐まなみ

2012年2月27日月曜日

すべての山に登れ

ピアノの先生という仕事をしていて
辛いなぁと思う瞬間があります。

初対面の方とお話する時に
自己紹介がてら
「ピアノを教えていて・・・」というと

「あ~わたしも習ってた!ブルグミュラーまでしかいかなかったんだけど・・・」とか
(ブルグまで進めたのはすごいことです。)
「ピアノの先生が怖くて、レッスン日に行きたくなかった。」とか

「親に練習しろしろ言われて、イヤになった。」とか

沢山、習っていた方は居るのに
どうも、あまりいい話は聞かないのです。

かく言う、わたしもピアノレッスンでは
なかなか、楽しかった!という経験は
あまりしてきてないので
とてもよくわかるのですが・・・

その皆のピアノレッスンの辛い思い出を聞くと
少しやるせない気持ちになります。

せっかく、ピアノがあり、習える環境にあるのに
そんな印象だけが、心に残ってしまっている。

生徒さんと楽しくコミュニケーションを取ること
それも、ピアノレッスンを楽しいものにする
足がかりにはなると思うのですが・・・

出来ることなら、レッスン自体を
ワクワクするものにしたい!

毎日、試行錯誤の連続ですが・・・

やっぱり、何かを得た時
達成感を感じた時

小さなことでも、わかった!できた!という感覚を
掴めることが
楽しく充実したレッスンになるのだなぁ~と思います。

そのためには、生徒さんの目線に立って
自分も生徒さんの感覚、気持ちを想像してみること

出来るだけ、シンプルに伝えること

イメージに訴えかけること

そして、必ず、出来るようになると、信じてあげること

そんなことが、大切なのかな~と思います。

そして、一緒に、山を越えた時の喜び!
「すごいことだ」としつこい程、力説して・・・

また、新しい山を登り始める生徒さんを
眩しい気持ちで見つめています。


****この記事を書いていて、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の
「すべての山に登れ」が頭の中に流れてきました♪
曲も大好きですが、歌詞がすばらしいのでシェアします。****


「すべての山に登れ」

すべての山に登りなさい 

高いところにも 低いところも

あなたが知っているすべての脇道を

歩いてみなさい

すべての山に登りなさい

すべての小川を渡り

すべての虹を追いかけなさい

夢が叶うまで


夢は与えられるだけの愛を与えて叶うもの

生きている限り毎日いつでも

すべての山に登りなさい

すべての小川を渡り

すべての虹を追いかけなさい

夢が叶うまで

(野村伸昭氏 対訳)


2012年2月17日金曜日

お天気は偉大

明るい、暗いだけで世の中出来ているものでもなく
楽しい、悲しい、だけでもなく

音楽には長調と短調があるけれど
強弱記号も付くとどうなるんでしょう?

最初は長調で明るい感じなのだけれど
強弱記号はpiano(ピアノ、弱く)

staccato(スタッカート、音を短く)の記号も付いてますので
軽やかな感じで弾かれていました。
とても可愛らしい感じです。

中間部、曲調が変わります。
転調(調が変わること)して、イ短調に

でも、mezzo forte(メゾフォルテ、やや強く)という指示

短調という印象が強かったようで
線が細く、さみしそうな感じに聴こえました。

「ここ、短調なんだけれど、メゾフォルテだよね?」
「あっ そーだ!」

少し音量を上げて、この中間部を弾きました。

「どんな感じする?」
「う~ん・・・」

どんな感じじゃ、曖昧すぎるよね~
子供にとって、言葉だけで表現することは
なかなか難しいことなのです。

こんな時に活躍するのがお天気です。

毎日変わっていく天気
子供もそれを肌で感じ、体験してきています。

「お天気でいうと、どんな感じ?」
「雨!」と即座に答えが出ます。

「そ~だよね~ちょっと、激しい感じもするもんね。」
「うん、たくさん降ってる」
「雷とかも、鳴っちゃうかもね。」

とイメージを膨らませていきます。

そして、すぐに今度は長調に転調

「あっ、晴れた!!」

crescendo(クレッシェンド、だんだん大きく)していくメロディ

「太陽が出て来た~」

とお天気でストーリーが作れました。

イメージできると気持ちも定まります。

なんとな~く、こうかな~?と弾いていたときよりも
自信を持って、音を作れるようになりました。

やっぱり、はてな?で弾いてしまうと
聴き手にうまく伝わりません。

いくら音がちゃんと取れていても
何も訴えかけてこないのです。

伝えたい内容が明確になることで
音は生き生きとしてくるものなんだなぁと思います。

2012年2月13日月曜日

自分を阻むもの

宇治田先生にレッスンを受け始めてから
生徒さんがピアノを弾かれる際の
体の動きを
よく観察するようになりました。

ピアノは手指だけで弾くものではなく
体は繋がっているので
すべてに影響し合っているのです。

自分から見える手指などは
注意が向きやすいのですが
姿勢や肩、肘のこと

椅子に座る時の重心の取り方
足のことなどは
気付きにくく

習慣によるクセもありますし
その方ならではのクセもあります。

音を長く響かせたい時には
腕を前のほうへ伸ばすようにして
指先へ重みをゆっくりとかけていくのですが

なかなか音が響いてこない場合があります。

指先はとても丁寧に
鍵盤の中へ入れていこうとされているのに
音があまり出てきません。

少し離れたところから
からだ全体を見ると
肘が脇にピタリと付いたまま
上半身も前かがみになってしまっています。

肘が脇に付いていると、腕を伸ばせません
一生懸命、鍵盤の中へ打鍵しようとされていましたが
下腕だけを伸ばしていました。

スタイルの良い方だからこそ
それこそ弾けていたのですが・・・

「わたしだったら、腕が短いから弾けないと思うよ~」と言いながら
肘を脇に付けた時の演奏と
肘を脇から外し、緩めたときの演奏を
見ていてもらいました。

すぐに理解していただき
実践してみます。

「あ~ラク~です。」

そうなんですよね、何てことないんですよね。
あんなに苦しかったのに、ラクラクなんです。

指先の鍵盤との接地面であるタッチポイントを
少し感じてみる練習をして

感覚が芽生えたところで
腕を伸ばして指先に自然に重みをかけてみます。

ステキな響きがしました
ここは教会ではないけれど
天井の高いところで弾いているような
音が空気になった感じ。

それをまた体で受け取り感じてもらいます。

肘を脇に付けていたのは
しっかりと弾かなくちゃという思い

上半身が傾いてしまっていたのは
手指のことを監視してしまうクセ

伸ばそうと思っていても、うまくいかなかったのは
うまくいかないかも~
大丈夫かなぁと
心配する気持ちだったのかも知れません。

不思議ですが、自分を阻むものは自分なのかも知れません。

不安、心配を手放して
音を間違えても死ぬことはありませんし(笑)

委ねていけば
気持ちの良い音の中で
リラックスする自分を発見できるのだと思います。

2012年2月7日火曜日

ピアノばばあになりたい

もう、大分前に、夫の知り合いの方から
演劇の公演のチケットをいただき
ふたりで見に行ったことがありました。

若い方達が自分達で立ち上げて作られている劇団で
ヒップホップのダンスも沢山入ったりして
エネルギッシュな舞台でした。

持ち前の記憶力の無さから
いまでは、ストーリーは全然思い出せないのですけど
とても気になる登場人物が居ました。

その名も「ピアノばばあ」
そのネーミングの素晴らしさに釘付けになりました。

格好も白髪をお団子にひっつめて
腰も曲がり、ガニ股になってしまったお婆さんなのですが
若者たちに音楽の素晴らしさを教えるという
役どころだったと?!思います。

ピアノばばあ、ピアノばばあ、ピアノばばあ・・・
いいなあ~
わたしもピアノばばあになりたい!

そして、この名前のイメージから
1つの夢が生まれました。

おばあさんになったら
森の中に
木で出来た、屋根が上から見ると六角形になっている
小さな音楽ホールを作って
舞台にグランドピアノを置き
その森の周辺の村の人々(?)が
替わるがわる来て、ピアノを弾いていくのを
1日中見ていたいなあ~と。

持ち前の妄想力発揮で
なぜか?映像も具体的にイメージできてしまうのです。

そのホールの管理人として
朝は鍵を開け
ピアノとすこしお話をして
いらした方のピアノの音色を聴き
夕方になり
誰もいなくなったら

ピアノに「ご苦労様」とあいさつをして
また、鍵を閉め
家に帰る・・・

そんな生活をしてみたい。
そして、皆に ピアノばばあって呼ばれてみたいなあ。

2012年1月29日日曜日

音楽家達の肖像

初歩から手ほどきをさせて頂いた生徒さんが
練習やレッスンを重ね

有名な音楽家の曲が弾けるようになったとき
感慨深いものがあります。

きっと、側で見守ってきてくださったご家族も
嬉しく思う瞬間なのだと思います。

シューベルトの曲を初めて弾かれる生徒さんがいて

わたしはそれがどんなに素晴らしいことなのかを知ってもらいたくて
「音楽室に貼ってある写真の中の人に居るでしょ?」
と聞いてみました。

お母様も
「ほら、眼鏡かけてる人だよ!」
と助け舟を出します。

その時、意外な答えが・・・
「ううん、音楽室には写真は貼ってないよ!」

エ~~!!最近の小学校の音楽室では、音楽家の写真を貼ってないんだ~

確かに、あの音楽家たちの肖像が
独特の何とも言えない雰囲気を作り出していたけど・・・

貼られてないと思うと、ちょっとさみしい気もするし・・・
何だか音楽室じゃないみたい。

そんな時に、スーパーでとても可愛い音楽家のフィギュアを見付けました。
カルピスソーダのオマケです。
炭酸は苦手で普段は飲まないのですが
がんばって、全6種揃えました。

もちろんシューベルトも入っていて
さっそく、生徒さんにも紹介しました。

日本人はただ一人袴姿の滝廉太郎がしぶい感じです。

フィギュアになった音楽家たちは楽譜棚の取っ手にぶら下がり
今日もわたしと生徒さんの様子を見ているようです。

2012年1月23日月曜日

ショパンのレコード

両親はよく食事中にショパンのピアノ曲をかけていました。
ワルツ(3拍子の舞曲)集でした。
流麗で、ショパンが弾けるようになったらな~と憧れました。
初めて弾いたショパンはやっぱりワルツで、難しかったけれど
古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど)とは違う音使いに
ちょっと大人になったような気がしたものです。

小学0年生用というクラシックのオムニバスのレコードも聴いたけれど
ショパンの方が印象に残っているのは
やっぱり、心が揺さぶられたのだと思います。
子供だからといって、変に明るい曲やわかり易い曲ばかり
聴かさなくてもいいのかも知れません。
様々な感情が表現されているような曲を理解し感じられる魂が
子供たちの中には、もう、すでに宿っているのだと思います。

2012年1月20日金曜日

それぞれのフォルテとピアノ

わたしのレッスンでは、曲に表現を付けていきましょう、ということになった時に
大まかに曲のことを理解するために、色鉛筆が登場します。
音の強弱を表す記号が、楽譜には書かれていて
forte(フォルテ)強く
piano(ピアノ)弱く
こんな記号です。

日本語で書かれているわけでもなく、音楽用語はイタリア語で書かれていますので
楽譜を読むのに慣れた方でないと
なかなか、心に訴えかけてくる感じにはなりにくいのです。

そこで、色を使ってフォルテとピアノを意識します。
12色の色鉛筆の中から「フォルテの色はどれ?」「ピアノは何色にする?」
と生徒さんに決めて貰います。

これがもう様々!!
色の組み合わせも限りなくあります。
ピンクがフォルテの生徒さん
ピンクがピアノの生徒さん

ひとりひとりの感覚なので、自分がグッときた感覚
コレ!というものでOKなのです。
当たり外れ、良い悪いはありません。

記号に色鉛筆でまるく囲んでいく作業の楽しそうなこと!

出来上がった楽譜を見て
「あ~意外とフォルテが多い」とか
「思ってた感じと違った」とか
それぞれ何かを発見していきます。

そして、白黒の楽譜に花が咲くような気もして
これから奏でられる音楽が、息づき始めたのを感じるのです。

2012年1月18日水曜日

新しいピアノの道♪

ピアノはコツコツと一生懸命努力して、取り組むもの。
練習第一!!毎日練習!!

確かに、ピアノは急にはうまくなりませんし、続けること、毎日行うことは、どんなことでも上達したいのであれば、大切なことです。

一生懸命・・・この言葉にワナがあるようです。
真面目に・・・気持ちも関係あるかも。

私が長い間してきた練習は「一生懸命」「根性」
そんな言葉がピッタリでした。
それが当然と考え、それしか方法は無いと思い
心のどこかで、音楽はなんであんなにエレガントなのに、練習はいつもドタバタドタバタ・・・なんだろう?
体は間違えてはいけないと緊張して硬くなり、いつの間にか呼吸も忘れ?
首も硬直!
ロボットのような身体と必死の形相でピアノを弾くコワ~イわたしが居ました。

こんな感じですから、癒される演奏、心躍る演奏とは程遠く・・・
ギャンギャン鍵盤を打ち鳴らし、ピアノさんにも、お客さんにも、わたしのからださんにも
ごめんなさい・・と謝りたくなるような演奏をしていました。

そんな練習を続け、当たり前ですが、手首を痛めてしまいました。
手が小さいわたしは無理をして指を広げ大きな音を出そうと手首に負担をかけて上から叩くように弾いていました。
反復練習をするしかないと思い込み、出来ないところは何回も練習。
楽譜に正の字を書いて何十回、何百回・・・と練習しました。

沢山練習しているのに、何故かどんどん弾けなくなりました。
そんな時には、自分の小さな手を呪い、指を責め、
わたしはピアノを弾くべきじゃないんだと自分を責めました。

音楽はピアノは大好きなのに・・・
諦めなくてはいけないのだろうか?

もう、ピアノを辞めるか辞めないか?
そう考えるようにまでなってしまっていた時に
宇治田かおる先生に出会いました。

体験レッスンには、悲愴な顔付きで伺ったと思います(笑)
先生に今までのピアノレッスンのこと、手のこと、
ここに来た理由などを話しているうちに
泣いてしまっていました。
わたしはこんなに苦しかったんだ・・・
打ち明けて、聞いてくださる先生がいらして
やっと、自分の苦しみに気付きました。

様々なピアノを弾くことへの限界と思われている事柄に関する質問に
1つ1つ丁寧に答えてくださる先生。

「70代の方でも、まだまだ進化していますよ」
この言葉が衝撃でした。

先生のレッスンが始まり、恐る恐る言われたとおりに弾いてみると
「え?!これでいいの?これ、弾いていないみたい?!」
今までの感覚からすると、まるで弾いていない感覚でも
音は鳴り、しかも響いていくのです。
そして速く楽に弾けます。

一生懸命、ド♪根性で弾いていたのに
ラク~に気持ち良く弾いていました。

「わたしが今までやってきたことはなんだったんだろう?」
放心状態になる位、ショックでした。
でも、もういままでのやり方はうんざりです。
少しずつの進歩にはなるとは思いますが、
こちらの世界に飛び込むことにしました。

やっと、わたしの中で、ピアノのイメ-ジと、弾く奏でるイメ-ジが繋がりました。
宇治田先生の教える奏法は、とてもエレガントで鍵盤の上を流れるように
腕や手や指が動いていきます。

そして、心もとてもラクになりました。
「心が緊張すると身体は硬くなり良い弾き方ができない」と言われ
先生はいつもレッスンの時には、フワッとした佇まいでわたしの横におられます。
本当に自然に何でも受け入れてくださるようなそんな様子に
ピアノのレッスンでは、いつもビクビクしていたわたしですが、
先生には音楽や自分をすべて預けていられます。

「もっと、早く出会いたかった」と思いましたが
丁度よいタイミングだったのかも知れません。
辛い練習、気持ちに悩んだことも、きっと、意味があるのでしょう。

「ゆっくり楽しんで取り組んでくださいね。」
といつも先生はおっしゃいます。

この気持ちのゆとりがピアノを弾く上で、とても重要なのだと思います。

誰かと、何かと、競争するのではなく
必死に焦って練習するのではなく

自分の作る音にしっかりと耳を傾け
手、指、からだに感謝しながら
自分に向かい合い、音を紡いでいくことなのかな~
と思います。

新しく歩き始めたピアノの道を
今度は伸び伸びと
周りの景色も楽しみながら、進んでいきたいと思ってます。

茶色のピアノ

一年間、ピアノのレッスンが続いたらピアノを買ってくれるとの約束を両親は守ってくれ
小学3年生の時に、その茶色のピアノは家に来ました。

当時は黒の塗装のピアノが主流で
「何で茶色なの?」と子供心に思いました。
両親は居間に置いてもインテリア調で良いと思い,
選んだようです。

黒いピアノの方が、重厚でかっこいい気がして
最初は馴染めませんでしたが

皆に「珍しいね、素敵だね!」と言われているうちに、
「わたしのピアノ」になっていきました。

グランドピアノが来たときに、貰ってくださる方がいて、
嫁いでいきましたが、
昔のピアノならではの贅沢な木の使い方で
自然な木目が美しかったです。

机代わりに使ったり、いつも私の側に居てくれました。

茶色のピアノが、両親の想いが、
私のピアノ生活の出発地点だったんだな~と思います。

2012年1月17日火曜日

自己紹介

はじめまして、manami(五十嵐まなみ)です。(1969年、東京生まれ、横浜育ち)
小学生からピアノを始め、昭和音楽大学短期大学部ピアノ科卒業後、(株)山野楽器に就職、その後ヤマハ音楽教室で9年ピアノ講師をつとめて、自宅音楽教室を開講、現在、横浜、菊名にて、ピアノ教室smileharmony♪を主宰。クラシックピアノを和田れいな、水本雄三、森直紀、宇治田かおる各氏に師事。ジャズピアノを宮澤隆氏に師事。全日本指導者連盟(ピティナ)指導者会員。

クラシックピアノを続けながら、楽器店の仲間が自由に楽譜無しで演奏するのに感化されて、ジャズピアノを勉強する、何もわからないままブルースバンドでキーボードを任され、演奏活動をしていくうちに、沢山の友達との出会い、クラシック以外のジャンルの曲も楽しんでいくようになりました。

自分の小さな手、体をなかなかうまくピアノに生かせない日々が続き、悩む日々を送っていたときに、宇治田先生と出会い、じぶんの体に合った自然でエレガントな演奏スタイルを学び、苦痛に
感じていた練習もとても楽しく、音の世界も随分と広がりました。
この経験を生かし、少しでもピアノのことで悩んでいる方のサポートをしたいと思っています。

これからは、ひとりひとりの音楽の時代、アマチュアの時代になると思っています。
演奏する喜び、表現の楽しさを伝えながら、聴き手の感性、受け取る能力のこともお伝えし、お手伝いしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。